この本は、「連合艦隊の最期」を読破してから、改めて手にするのがお薦め。
内容は、タイトルのとおり太平洋戦争の中で日本が誇ることのできた事柄を前半はサボ島沖海戦、後半は駆逐艦雪風(それぞれの記事に全体の三分の一ずつを割いている)を軸にして語った本で、途中には酸素魚雷誕生のエピソードも入ってます。これがすごく面白い。
後半三分の一を独占した雪風の戦記に関しては、著者の愛情というか思い入れが文面から伝わってくるほど詳細に綿密に書かれていて、雪風の生涯とその栄光を手っ取り早く知るには、この本が一番ではないかと思うほど。正直、雪風の戦記と呼んでも差し支えないくらいじゃないかなー、とも。