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青いジョーカー - 黒ねこサンゴロウ旅のつづき〈2〉

価格: ¥1,080
カテゴリ: 単行本
ブランド: 偕成社
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イカマル、再び★ ★★★★★
今回の主役はあのイカマル。とうとうイカマルも自分の船を持ったのだッ。
船の名前は「イルカ号」。中古で、少し前の持ち主の癖も残ってて、修理が終わり新しい船として生まれ変わったイルカ号。でも乗っているイカマルさえ「やっぱ中古じゃだめかな」なんて思っちゃう船。けれど、そんなイルカ号とイカマルの気持ちがぴったり一緒になる。いつの間にか命より大切なんてイカマルに言わせちゃったりする。
ふなのりってすごいな...サンゴロウとマリン号みたいに、イカマル達もなれたらいいと思うなり。勿論、イカマル君は腕をあげるまではサンゴロウを見習って危ないことなんかしちゃ駄目だけどね。
さて、内容。
サンゴロウがふとしたことから手に入れた薬草。その薬草は、カリン草。簡単にいうと鎮痛剤で、何日も眠らなかったり、食べなかったり、更には訓練したってできないねこの多いうみねこ族独特の連絡法「声の波」を特別に強くしたりすることさえできる。しかしその代わりに、からだはボロボロになってゆく...麻薬みたいなものでしょうかな。
カリン草を手に入れたサンゴロウは、薬草がどんなものか知らずに三日月島で売ってしまう。勿論、カリン草は危険なので売買はきつく禁止されてる。だから闇で流れて、高値で取引される。カリン草の効能を知ったサンゴロウは「自分の責任」そして「カリン草を手に入れた、島の住人」のためにそれを高額で買い戻した。そこを謎の女猫シーナにかぎつけられ、危険な取引ゲームが始まるのだ。
サンゴロウはカリン草を手に入れた「とある島」の医者から頼まれて薬草を売ったのです。そうすれば、少しでもそこの島も豊かになる...否、豊かとかのレベルじゃなくて、本当島の状態は凄惨なようなのですが。ぅむ、サンゴロウはそういう事情で引き受けたのですな。だから、「島の住人のため」。
今回はやはりイカマルがかっこいい。体当たりしてく向こう見ずなところは相変わらずでも、自分の船を持ったせいか彼もやっぱ一人前のふなのりらしくなる。
イカマルと一緒に嬉しくなっちゃいます。サンゴロウの一言や、イルカ号の反応、色んなことに。たとえ寿命が短いふねでも、イルカ号がバラバラになるまではこの船でがんばるぞって、一緒に意気込んじゃいますゼ★
でも、安全装置のレベルはあげておきましょうな、イカマル君。