ナルニアと現実世界の間の世界の存在・・・やはりナルニアは現実の世界と表裏一体のような気がします。魔女は前の世界を滅ぼしていますが、現在人間もそのような行為をする可能性があるように思えます。本書には世界のはじまりと終わりの両方の可能性が書かれているのではないでしょうか。それはアスランが本の終わりでも言っている事でもあります。冒険や好奇心といった言葉は、子どもに必要な事ではありますが、やはり危険が伴うことでもあります。作者はその事を伝えたかったのではないでしょうか。
やっとすべての話がつながった気がします。魔女、タンス、街灯など前作で登場したものの起源がここで著されています。あと一作でナルニアも終わりです。できればずっと呼んでいたいような作品ばかりですが、七巻で終わらせる事に作者は意味を持たせているのかもしれません。楽しみなような、惜しいような複雑な気分ですが心して読みたいと思います。