まっすぐ歩きつづける男の子のちいさな冒険と喜び
★★★★☆
電話でおばあちゃんから「おうちのまえのみちをまっすぐいって…… 」と教えられた男の子は、自分なりに「まっすぐはこっちだ」と考えながら、いなか道、野原、川をこえて歩きつづけます…… 。
ワイズ・ブラウンの短編の翻案ということですが、まるで日本人作家さんの本のように、違和感がありません。「これはなんだろう」「こわいものかな?」と思いながらも、男の子は一生懸命にけなげに、まっすぐに進んでいく。子どもは自分を当てはめて夢中になり、大人はちょっとはらはらドキドキさせられます。
林明子さんの描く子どもの絵は、やはりとてもいい。なにげない首の角度や、手と足のあやういバランス、おしりの動き方などが本当にほほえましい。それにしても、窓から見える家並みがとても外国風で、おばあちゃんはイヤリングまでしているハイカラさんなので、少しびっくりしました。でも、最後の大きな大きなチョコレートケーキは、ひとかけいただきたいと思わされますね。
子供が自分で読める絵本
★★★★★
子供が自分で最初に読むのに最適な絵本です!小さい子にはまるで自分が冒険している感じになるのか楽しそうに読んでいましたね。本当にオススメの絵本です!
とてもかわいいお話です
★★★★★
林明子さんの絵は子ども(2歳9ヶ月)を惹きつける何かがあるようで、とてもよく見ています。
内容もとてもかわいいお話で、読み終わってももう一回、もう一回と何度も何度も読みました。
オススメです。
主人公はぼく
★★★★★
2歳半の甥っ子はトーマスや電車に夢中ですが、電車以外のテーマで初めてはまった絵本です。
林明子さんの絵本は、女の子が主人公のものが多いのですが、この本は、小さな男の子がおばあちゃんの家に向かう途中、お花を摘んでおばあちゃんへのおみやげにしたり、いちごを見つけたり(自分で食べてしまうのですが、1粒だけおばあちゃんのおみやげにする)、脱いだ靴を落っことさないように気をつけながら川を渡ったり、小さな冒険をしながら、おばあちゃんのお家にたどりつくお話なので、甥っ子を主人公にして読み聞かせをしています。
書かれている文以外に、絵の隅々から情報を拾って、いくらでもお話をふくらませることができます。
甥っ子のお気に入りは、「おばあちゃんのお家かな?」と思って、馬・犬・蜂の家を開けてしまうところです。
文は「うわっ」としか書かれていないのですが、びっくりして「うわぁ、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」と逃げる様子を描写すると、甥っ子はケタケタと声を上げて笑い、自分も「ごめんさい、ごめんさい、ごめんさい」と舌足らずな口で謝っています。読み終えると、「もっかい」とせがんで、特にお気に入りの場面を何度も何度も読まされます。
林明子さんの絵本で、小さな男の子が主人公のシリーズがもっとあるといいな、と思います。
私の宝物です。
★★★★★
小さい頃(幼稚園位)に読んでいました。
文字体はとっても短いのですが、絵とストーリー、そしてその短い文字が想像力に働きかけてきます。
何度読んでも飽きないです。
この本に出会えてよかった。おすすめの一冊です。