お兄ちゃんの大事な「まほうのえのぐ」をやっとのことで貸してもらい、絵を描きはじめたよしみ。ヘビが赤い絵の具を持ち去ろうとするのに気づいたよしみは、後を追って森の奥へ…。
なんといっても楽しいのは、たくさんの動物たちが色とりどりの絵の具を使って絵を描く様子。キツネはしっぽで勢いよく色をぬり、体じゅうに絵の具をつけたヘビは画用紙の上をしゅるしゅると這う。カラスが都会のビル群を描けば、スズメは誰かの肖像画を小さな紙に描いている。しゃくとりむしが小さな枝で葉っぱに描くのは、きれいな虹。「さらさら、ごしごし、ぱたぱた」、絵の具を塗る音が聞こえてくるほど、全員が絵を描くことに熱中しているのも、ほほえましい。
ひとりの時には一面「どろんこ」色だったよしみの絵も、その上にたくさんの仲間たちが描かれて、鮮やかにできあがる。大切な道具だからこそ、みんなと一緒に使えばもっと楽しい。そんな気持ちが、きっとわいてくる。(門倉紫麻)
「ママだいすき!」
★★★★★
私は今高校生ですが、
小さいころのずっとお母さんに読んでもらっていました。
この本ゎ今でも宝物のように私の心に残っています。
私の中で林明子さんの絵本はすべて宝物です。
本当にだいすきです。
私は小さくてまだ字が読めなかったケド“林明子”という文字を記号のように覚えて、とりあえずその文字のついた絵本を全部ママに持って行ったものです。
林明子さんの絵本を読んでくれているママの顔や声からは本当に愛情が伝わって来ます。
それはなぜかというと、林明子さんの絵本の中には、驚き、不思議、優しさ、悲しさ、好奇心、など子どもを楽しませる要素がたくさんつまっていて、子どもが本に見入っている様子、頭で考えている様子、ページをめくるたびにニコニコする顔、が見れてママも絵本を読んであげるのが好きになるからだと思います。
そして、林明子さんの絵本の中では主人公は多くが子どもです。絵本の中に子どもの“はじめて”や“成長”が描かれている場合が多いです。生まれたばかりから小学生ぐらいまで、主人公の年もさまざまです。だから子どもの成長に合わせて絵本を選べます。
林明子さんの絵本は 読みながら、子どもの成長を確認できます。そして読んであげているときの子どもの表情がママは好きになります。
いろんな要素のつまった林明子さんの絵本の中でもこの絵本を読むママからは子どもへの愛情が伝わります。
だから私は絵本(特に林明子さんの絵本)を読んでくれているママがだいすきでした。
絵本選びってとっても大事です。だって絵本はママと子どもの心を近づけてくれるものだと思うんです。林明子さんの絵本は子どもがママをすきになる本です。
私は今高校生ですが、甥っ子によく絵本を読んであげます。
林明子さんの“魔法のえのぐ”をはじめて読んであげてからは毎日“絵本よんで”と言うようになりましたよ。
まさに素敵
★★★★★
図書館で借りて、中身をじっくりと読んでから発注しました。
主人公の女の子と、動物達が描き出すカラフルな絵がとっても素敵です。
最後のページでおにいちゃんがびっくりするところでは、4歳の娘が大笑いしています。
この本は、永久保存版として購入しました。
かわいい
★★★★☆
これは、文を読まなくても、
絵だけをパラパラ見ているだけで
ストーリーが大体、分かるような絵本です。
絵が、いまにも動き出しそうで生き生きしています。
絵を見ているだけで癒されます。
うちの子(五歳)も林さんの絵が大好きです。
しゃくとりむしさん、なに かいてるの?
★★★★☆
こどものとも445号のハード化。
作者が楽しんで、絵本製作に取り組んでいるのがよく分かる、遊び心溢れた本です。
主人公の女の子’まつだよしみ’は、服装も髪型もボーイッシュで、目新しいキャラクター。
脇役も動物、鳥、昆虫、はちゅう類さらには擬人化した木!
それぞれのキャンバスがまた凝ってて…。スズメの描いてるのは誰だろ?とか気になります。
森の中で筆を片手に、ファンタジーに浸っているのは
もしかしたら林さんご自身なのかもしれませんね。
私がひとめぼれ!
★★★★★
4歳半になる息子がまだよちよち歩きの頃、読み聞かせの為の絵本を探していた私があっという間に惹きつけられてしまい、以来、絵本が山のように増えた今でも、母子ともに大好きな絵本です。(私の中ではNO.1かも・・・)。
林さんの絵はとても優しく、そして綺麗で細かい!!もうどの位繰り返し読んだかわかりませんが、読み返すたび新たな発見があり、森の中の木々のざわめきや風の音、動物達が動く音や笑い声が聞こえてきそうな程、ひとつひとつがイキイキと描かれています。動物が描いた絵を一枚一枚見ていると、自由に描く事の楽しさ素晴しさを教えてくれている気がします。裏表紙を見て微笑まずにはいられません。