「あき」のおもり役としておばあちゃんのところからやって来た、キツネのぬいぐるみの「こん」。あきが大きくなるにつれて、こんもだんだん古くなり、とうとう腕がほころびてしまった。「さきゅうまちに かえって おばあちゃんに なおしてもらってくる」というこんに、あきは「わたしもつれてって」。2人だけの、大冒険が始まった。
しっぽを電車のドアにはさまれたり、犬に砂の中に埋められたり…。次々と大変な目にあっても「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と言い続け、あきに心配をかけまいとする、こん。おばあちゃんの家を目指し、こんをおぶって広大な砂丘を必死に歩く、あき。互いを思いやるふたりの友情に、胸が熱くなる。
なんといっても魅力的なのは、こんのキャラクター。すいすいと電車に乗ったり、おいしい駅弁に詳しかったりと妙にたくましく、世慣れしているのがおかしい。そして、必死であきを守ろうとするけなげなその姿が、読み手の心をぎゅっとつかむ。(門倉紫麻)
寄り添うこども心
★★★★★
いい!
泣ける!
何が泣けるって、この本を読み聞かせたわが子(3歳)が、
この本のワンシーンを再現するのが、うるっとくるのですよ。
「こ〜〜〜〜んっ!」って言ってね〜。
優しいおはなしですよ。
泣きました。
★★★★★
初めて読んだとき、こんがもう動かなくなってしまうのかと思って
ぽろぽろと泣いてしまいました。それくらい、こんとあきの関係にどっぷりつかってしまうお話でした。最後はハッピーエンドでほっとしたのは忘れられません。
いい本です。
★★★☆☆
いい話です。非の打ちどころの無い、大人が好きな(大人が子供に読んでほしい)こどもの絵本です。
読み聞かせには長いです。自分でちゃっちゃか読んでくれる本好きのお子様向けです。
大好きな絵本の一つです
★★★★★
NHK第2放送の「おはなしでてこい」で放送され、それがきっかけで購入しましたが、ラジオで聞いたイメージ以上のかわいい絵についホロリ。 多くの方々にご覧いただきたい秀逸の絵本です。
あたたかい絵本です
★★★★★
とにかく絵がとても良いです。
しっかり写実的で漫画っぽくないのに、とても可愛らしい。
淡い色合いも上品です。
文章は無駄が無く、よく考えられていると思います。
絵と文のバランスもとても良い。
表紙裏側に載っている、こんの縫いぐるみ型紙が
とてもユニークで良いアイディアですね。
うちの孫が二歳くらいの時に買い与えましたが、
けっこう見ているらしく、少しボロボロになってきました。