自分の場所があれば。
★★★★☆
庭で遊んでいた女の子。
そこにポツポツと雨が降ってきます。
雨に濡れたら困るので、
女の子は、はっぱの屋根のあるおうちにかくれます。
たくさんのはっぱで包まれたちいさなおうちに隠れていると、色んな虫もやってきて、、、。
雨が降ってきたのならば、家に入ればいいのですが、子供には別の選択肢もあります。
雨はそんなに困りものでもないし、遊びを終える合図でもないし、世界の1つの現象であるだけで。
自分だけの場所がある楽しさ。
自分の場所から世界を見る楽しさ。
自分の場所に色んな人がやってくる楽しさ。
子供の頃に強く感じた、自分だけの場所の大切さと、そこで過ごすことの楽しさを見せてくれます。
林明子さんの絵が好き!
★★★★★
林明子さんの描く女の子は、思わず抱きしめたくなる愛らしさ。さちも、とっても可愛い。雨がぽつんと降ってきた。ぽつん ぽつん さちは、木の葉のおうちで雨やどり。すると、そこに かまきり、もんしろちょう、こがねむし、てんとうむしがやってきて…。びっくりしたり、こわそうだったさちの顔が、だんだんやわらかくなってきて。クローバーの花、シロツメクサの咲くころに読みたくなる絵本です。1989年5月発行
静かな地味さがよい
★★★★☆
本当に静かに時が流れる本です。この地味な感じが、いろいろ想像させたり話を膨らませたりできていいです。
2歳半の息子は次は誰がくるかなぁ~と静かにページをめくります。かまきりさんとさち(主人公)のやりとりもほのぼの楽しいようです。
お話のお客様としてはでてこないでんでん虫についても話をしたりしています。じっくり味わえる、そんな感じでしょうか。
次のお客様はだれかなぁ?
★★★★☆
さっちゃんが遊んでいると雨が降ってきて、
はっぱのお家で雨宿り。
そこへ、かまきりやてんとうむし、こがねむし・・・
いろんなお客様がきて、みんなで雨宿り。
明るくなったね、雨がやんだ。
さぁ、お家へ帰ろうね。
そんな、やさしいストーリー。
「次のお客さんは誰かなぁ?」とページをめくるのが楽しみな本です。
虫たちが話し掛けてきそうです
★★★★★
話自体には、大きな展開オチも無いのですが、ゆっくりと進んでいる穏やかな時間の流れが気に入っています。
絵を描いて見える林さんは、輪郭の色を徐々に変えていく描き方で、タイトルにもなっている、"はっぱのおうち"にも奥行きが出て、本当に隠れてみたいと思えます。
それだけでなく、細やかに描き込んであるので、1ページづつ話しながら読める広がりが大好きです。