ドリトル先生は動物語が話せる。魚語も話せる。特別な能力には違いないが、かといって奇想天外かというとそうではない。先生はちゃんと動物たちから「学習」したのだから。最初は同居人(?)のオウムのポリネシアに手助けしてもらい、一語、また一語。誰にも横柄な態度はとらず、誰とも仲良しになり。かくして人間のお医者さまだった医学博士、ドリトル先生は獣医に転身。オウムのポリネシア、アヒルのダブダブ、犬のジップ、フクロのトートー、ブタのガブガブ、白ネズミといった役者ぞろいの動物たちと世界中を旅し、月にまで行ってしまう。せせこましい人間の物語よりよっぽどおもしろいし、「おもしろいことがわかる動物のほうが人間より高尚」と言い切る人間離れした先生が最高に魅力的。「DOLITTLE」というのは「なまけ者」「やくざ者」という意味の名前だそうだが、これは作者ロフティングの痛烈な皮肉。金勘定が苦手で、生活力もないけれど、本当に利口なのは誰?先生を尊敬する動物たち同様、先生の偉さが子どもたちにはわかるからこそ、ドリトル先生の物語は時を越えて愛されている。(平山イソラ)
想い出の本
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小学生の子供用に購入しましたが、私自身が子供のころ何度も読んだ想い出深い本です。今読んでもわくわくさせてくれる本です。私にとってはこれ以上の本はありません。
親子で読んでいます
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小学校のころ、近くの図書館で借りてきては読んだドリトル先生のシリーズ。あの頃はハードカバーの本でした。子どものためにと買った少年文庫のセットですが、親の私が夢中になって読んでしまいました。たしかシリーズのトップを飾った「ドリトル先生アフリカゆき」、二弾目の「ドリトル先生航海記」…。もう三十年位前の感激がよみがえってきました。買ってから2年近くになりますが、いまでは子どもたちもすっかりドリトル先生の大ファンです。温かな気持ちになれる楽しい本です。
子供に読み聞かせています。
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映画にしても書物にしても、古典に名作が多いように感じているこのごろ。最近多くの作品を読み返して、その新鮮さに感銘を受けています。
温故知新。いにしえを温め、新しきを知る。
有吉佐和子の恍惚の人。複合汚染。レイチェルカーソンの沈黙の春。手塚治虫のブラックジャック。アンリファーブルの植物記。など。
なかでも、小学生のときにドリトル先生を読んだ印象が強く、自分は後に獣医の免許を取りました。
今年うちの子が小学生になったので、全巻購入し、少しずつ読み聞かせをしています。今から80年以上前の著作とは思えないほど新鮮で、
挿絵も版画というおしゃれさ。また、井伏鱒二の訳がツボを抑えて軽妙です。
2年生になったら自分で読めるかな?
小学生に是非読んで欲しい
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本の内容は皆さんが書かれているとおりで、心が豊かになる本です。
小学生、中学生のうちに是非読んで欲しい本です。
できれば文庫本でなくハードカバーの方で読んでもらえればと思います。
セットになったものは小学校図書館への寄贈にも最適です。
世の中なんでもあり!
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~動物後を話せる。目の悪いヤギさんや牛さんにメガネを作ってあげる。
「それで、そんなスキル持ってていくらかせげるの?」では殺伐としています。
きっとイギリス人特有の皮肉まじりのジョークの上にこの本は成り立っているのだなって
大人になってから感じました。
私は小学生のときに、この本を読んで「獣医になる」ときめましたが時代に流されて
~~
いくら稼げるの?の方へ人生が向いてしまいました。
いま、寝るときに息子に読み聞かせています。~