話の内容はありがちな話ではありますが、このオーソドックスな内容がまた子供達には大うけなのでね（笑）
身代金を要求するはずのオニは、ソメコのしつこさに負けてお金を払ってでも親に返したくなる･･･。
そのオニがソメコのお父さんに手紙を書くのですが、その手紙が面白い。
親子で大爆笑しながら読みました。
感動的なお話も良いですが、たまには心から笑う絵本もいいなぁ〜と思いました。

遊ぶのが大好きな５歳の女の子ソメコ。周りの大人は忙しく誰も相手をしてくれません。ところがある日、少しどこやら怖い顔をしているけれど、いくらでもソメコと遊んでくれるおじさんが来て、ままごと遊びに気長に付き合ってくれます。すっかり嬉しくなったソメコは、このオニにさらわれてオニの岩屋まで来てしまいます。ソメコを人質に金の俵を１俵要求しようとしていたオニですが、オニの素顔を見ても怖がりもせず遊び相手をさせたがるソメコに振り回され・・・。
　「花さき山」や「モチモチの木」でご存知の、斎藤隆介さんの創作童話と 滝平二郎さんの美しい切り絵のコンビによる、美しくもユーモラスな絵本です。 小さい子でも楽しめると思います。