めの まど あけろ おひさま まってるぞ
みみの まど あけろ だれかが うたってる
はなの まど あけろ おみおつけ いいにおい
くちの まど あけて お は よ う
洋服を着る時は「いちばん ぼたん とおりゃんせ」、お顔を洗って「ほっぺたのはらに あめがふる」。もちろん最後は「ふとんのうみに もっぐたら よるのさかなが はねている ねんねんころり ねんころり」
この絵本の醍醐味は声に出してこそ。リズミカルな詩が耳に心地よく、いつのまにか覚えてしまい、実際の生活シーンでもふいに口をついて出てしまうほどである。字が読めない小さな子どもでも、何回か聞くと憶えてしまうに違いない。日本語の楽しさと豊かさを十二分に教えてくれる1冊。(小山由絵)