とにかく、愛すべき《おうさま》です。
例えば「ふ」では
ふえを ふいたら
ふうせん ふくれ
ふしぎな ふえに
ふるえる おうさま
…と書いてあり、ふうせんを一生懸命膨らませているおうさまが描かれています。
そのおうさまに「ふ」くろうがとまっていたり、近くに「ふ」``た(ぶた)が
「ふ」たをかぶせた「ふ」らいぱんを持っていたり、と色んな発見がある楽しい本です。
久々の大ヒットで、私が笑いながら読んでるのを見て子どもも笑います。
と渋々ながらしっかりききや、とばかり朗々と読んでおりますと、これがめちゃくちゃ面白い。おうさま、あなたって人は・・・と、親しみのあふれ来るのを止めようもありません。周りのおかあさんたちも、平静を保ったような風でしたが、子供に笑いかけているふりを装って、あれはおそらく笑いをかみ殺していたに違いないと私は確信しています。。王様のいろんなシリーズあることを知り久々にコレクションしたい名作に出会えて本当に嬉しいです。懐かしい寺村輝夫さんと和歌山静子さんの作品であるのも、三十年ぶりの恩師に出会えたようで。王様、あなたは私の敬愛する姑に似ています。最高のぼけっぷりです。私も七十になったら我が姑やあなたのようにきっとなりたい!素敵な王様!