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一つの花 (おはなし名作絵本 21)

価格: ¥1,080
カテゴリ: 単行本
ブランド: ポプラ社
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また読むことができてよかった ★★★★☆
子どもの頃読んだ物語をもう一度読みたいと思うことはありませんか?

本書は、1983年発行の『一つの花』の新装版。著者が1950〜70年代にかけて発表した作品のアンソロジーです。小学国語教科書に採用された作品も複数あり、なじみのあるかたも多いと思います。

収録作品は、
  一つの花、ヒロシマの歌、むささび星、太郎こおろぎ、おいしいおにぎりを食べるには、
  はまひるがおの小さな海、ゆみ子のリス、花のオルガン、ぬまをわたるかわせみ、
  月とべっそう、きつねとかねの音、ねむの木のはなし

最も鮮明に記憶に残っていたのは、小6の教科書で読んだ「ヒロシマの歌」。原爆、戦争のむごさを痛烈に伝える作品ですが、とてもうつくしい物語でもあり、涙が出ました。映像的な作品だった印象で、終盤の女の子の振る舞い、言葉など、映画のようだなあ・・・、小6ともなると、こんな大人っぽい物語が教科書に載るんだなあ・・・と思った覚えがありました。再び読んで、当時感じた痛ましさがよみがえるとともに、懐かしい気持ちにもなりました。

子どもの頃に親しんだ物語が、このようなポケットサイズの本となり手軽に読めることを嬉しく思います。日本の児童文学にもすぐれた作品がたくさんあるのに、入手困難なものが少なくなく、淋しい限りです。よい作品が長く読み継がれる環境を整えていただけるよう、強く願います。
「一つだけの花」と「一つの花」は違うんだ。 ★★★★★
戦争中、まずしき庶民の娘は「ひとつだけちょうだい」といつも言っていました。
父は赤紙がきて、いよいよ戦争に。駅のプラットホームで 父は 一つの花を発見。
父は 娘にわたします。
「さあ、一つだけあげよう。一つだけのお花。だいじにするんだよう......」
その花は コスモスでした。
父は娘にわたしたのは 「父が選んだ一つの花」でした。
「一つだけの花」と「一つの花」はことなります。
父が 選んだコスモスは 娘に与えた父の想いがこもっている「一つの花」だった。
父は戦死した。それから ずいぶん 年月がたちました。母は ミシンをふんで仕事している。娘は 家事の手伝い。母と娘の すむ 家の敷地には コスモスが 満開であった。今西祐行書いた児童文学で教科書に一番載っている作品です。
改めて読んでみて。 ★★★★☆
小学生の時に初めて読みました。改めて10年後に読んだら、戦時中の描写に当時ほどのショックはあまりなく、素直に受け止めている自分に気がつきました。物語の中の主人公もそうであるように、人は成長していく過程の中で、どんどん新しいことに出会い、経験し、時間とともに嬉しいことも悲しいことも忘れていくのかと思うと寂しくなりました。
また、今年は戦後60周年です。この物語を最初に読んだ時は戦後50周年といっていたことを思い出しました。私を含め戦争は知りませんが、この物語を今の子どもたちにも読んで、人間からなにか大切なものを奪ってしまう戦争の怖さというのを感じて欲しいです。