興味深い話しが多く参考になりました
★★★★★
学校で使用されている教科書は重要なエッセンスがぎっしりと少ない紙面にまとめられている。これだけを学習すれば良いわけだが、面白みにかける。科学史的要素、実験のこぼれ話しなどが少ない。 本書、新しい高校地学の教科書は教科書では教えてくれないエピソードも拾っていて読み物としても面白い。教科書はつまらないという高校生やもう一度理科を学習したい社会人にお薦めです。 また地学単元は実験できる部分が少ない、単なる板書中心の授業になりがちなのでこの教科書の知識は興味深い話しをするためにも役立ちそうです。
読んでいて楽しい地球と宇宙の仕組みと働き
★★★★★
地学に相当する分野は中学卒業以来学んでいなかったが、本書はその内容がまとまって書かれていて、読んでいて楽しい一冊だった。
内容としては固体地球内部の構造から宇宙へと段階的に対象が外部に広がっていく構成で、宇宙についてよりは地球とその周囲についてのことのほうが数倍面白かった。地球についてみていくと、スピードの違いはあるにしろ、どの相を切り取ってみても動きが生じていて、静止しているように見えてもそれは平衡状態であることをイメージすると、何か面白い。また、他の星と比較すれば地球が今ある状態はまるでありえないほどの確率であることも、何かすごい。海洋が豊富に資源を含んでいるところを読めば宇宙研究している場合じゃないと思ったり、はたまた地球上の元素が宇宙でも見られる一方で正体不明の物質や正体不明のエネルギーが宇宙に77%もあることを読むとやっぱり宇宙研究も大事だなと思ったり、そんな一つ一つのことは科学好きの人やSF好きの人からすれば当たり前なことでしょうが、自分にとってはいちいち新鮮で楽しい。
歴史や地理とも重なるし、もちろん化学・生物・物理とも重なり合うし、だからこそ面白いがその分だけ教科としてはある意味で損をしているのもなんとなく想像出来る。内容としてはとても大事な上にとても面白い。これを読んで関連の科学番組を見ると楽しめそうだ。
地学の概論では一番!
★★★★☆
高校の時に地学1をやったこともあり、好奇心から購入してみました。
確かに、高校の教科書よりも説明が丁寧で、しかも最近の理論の概論(ビッグバン宇宙論やインフレーション理論など)までを扱っているのでちょっと驚きました。
これだけ丁寧な説明なので、本の厚さはあまり苦にならずに読み進めることができますし、この知識をもって他の理系啓蒙書を読むと理解が違ってくるのではないでしょうか?
ただ、地学に限らず理科系の本では、もう少し概念図や説明図があった方が理解が進むと思います。それがあると更にページ数が増えてしまうという懸念はありますが、実験や実地調査研修ができないので図解と併せると理解が深まると思います。
とはいえ、地学の枠組みでここまで概論で充実した本も無いと思います。
高校時代に地学をやったことがない人でも読みやすいと思いますし、中学生が読んでみてもいいのではないでしょうか。
面白い本です。
知りたいことがすぐ分かる。
★★★★★
高校の頃にこんな地学の教科書があったら、今よりもっと地学が好きになったのではないでしょうか?暗記に偏らず最新の地学の成果を教えてくれる好感の持てる1冊です。
純粋文系の人こそ読もう
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「新しい高校〜の教科書」シリーズの1つ。4冊とも、きちんとした内容で、「やさしく説明する」といいながら「いい加減に説明する」ものではない。大学1年以来、いわゆる理科の授業は受けていないが、楽しめたし、あの頃以来の科学の発展も見ることができた。このくらいは社会人として理解しておきたい、少なくとも何かのときに頼りにしたい内容になっている。化学式を見ると頭痛がするような純粋文系の人にこそお勧めしたい4冊です。
社会人向けの読み物を意識したつくりでコ…
★★★★☆
社会人向けの読み物を意識したつくりでコラムが充実しています。体系的な基礎知識つくし何より面白い。