なんともリリカル!あのエディ・ヒギンズを敬愛するヘイゼルタインだが、そのエディ・ヒギンズよりもきめ細かい粒立ちのいい音を聞かせる。エディ・ヒギンズは独特の荒さがあったが(それがひとつの魅力でもある)ヘイゼルタインにはそれも見当たらない。どこまでもみずみずしく響き粒立ちのいい輪郭のしっかりしたピアノだ。
ダニー・ボーイやテンダリーも何度聞いてもため息が出るくらい美しい。
更にそれを支えるジョージ・ムラツ、ビリー・ドラモンドのバックがなんともすばらしい。ジャズはベースとドラムで最後は決まるということをはっきり表したCDだ。
これはヘイゼルタインを代表する一枚といっていい!