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熱とはなんだろう―温度・エントロピー・ブラックホール… (ブルーバックス)

価格: ¥1,080
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
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理系の人で熱力学第2法則を知らない人は夏目漱石を読んだことがない文系の人と同じ。 ★★★★★
多くの専門書は、専門用語(熱、仕事、温度など)の定義や式の読み方(dとd’の違い、対数表示の意味など)を読者が知っていることを前提にして書いてありますが、この本はそこの部分から丁寧に説明してくれています。大学を卒業してしばらくして一から勉強をはじめようという社会人にとっては、とても有難い本です。誰もが経験的に理解しているような事例を使って、熱力学の基礎について、読者が直感的に理解できるように説明されているため、文系の人にとっても分かりやすいと思います。ただ...本の構成に少し不満を感じました。熱力学第1〜第3法則の説明に入ってからはとっても面白いのですが、その前の導入部分では、エントロピーの説明が、コンピュータの話などに大きくそれてしまい、とても分かりにくいです。正直この手のこまごました説明を導入部分でやられると読むのが嫌になってしまうので、最後に付けた方が良かったのでは...その他の部分でも、やたら説明がいったりきたりする点は、ちょっと不親切に感じました。
少し消化不良?? ★★★☆☆
熱力学、統計力学の概略を竹内薫さんが解説してくれています。
文章構成については、いつもながらの竹内節で、独自の事例を掲げながら本質の説明に迫る方式で、今回は若干の数式を駆使しながらの説明になっています。数式に対しての慣れのあるなしでとっつき易さが変わってくるかと思いますが、私にとっては理解を補助してくれるものでした。

内容は、「マクスウェルの悪魔」「エントロピー」「ブラックホール(の蒸発)」について語られており、それらを説明していく上で必要な知識として、熱力学の基本となっている状態方程式や熱力学の法則について語っています。

全体的に分かりやすいとは思いますが、他の竹内氏の著書に比べると、いまひとつこなれた感じにはなっておらず、熱力学・統計力学に対しては「専門外」といった印象を持ちます。だからこそ、専門であった量子力学の理論の延長線にある「ブラックホールの蒸発」を持ち込んだのかもしれませんが・・。

先に書いたように、全体としては分かりやすいとは思いますが、ちょっと消化不良な感じも否めないかなぁ・・・。
熱力学がこんなに面白かったなんて… ★★★★★
本書の主な対象は、熱力学を一通りやったけれど、「使われてる言葉はよくわかんないし、結局なんだったんだろ?」という思いをもっている人たちです。
特に「エントロピーって、なんとなくわかるけどなんとなくわからん」みたいな人。
ちょうど私もそんな感じでした。
数式はあまりないですが、さすがに文系の方にはけっこうキツイでしょう。

内容はエントロピーで始まり、エントロピーで終わります。
いきなりマクスウェルの悪魔という思わずワクワクしてしまう話題から入り、
そこから興味深い話がドンドン出てきて、一気に読むことができました。
しかしその内容は決して低次元のものではなく、最終的にはブラックホールだの毛のない定理だのと宇宙論の話になります。
……正直に言うと、最後はちょっとついていけませんでした……。

しかし、主題である熱、エントロピーについてはよく理解できますし、
なんといっても、あの無味乾燥でわけのわからんと思っていたことを理解すると、こんなことまでわかってしまうのか…
とそれまでの自分の無知に嘆息。

読了後はもっともっと勉強したいと思うこと受け合い。好奇心を刺激する良著です。
ちょっとムズイが、エントロピーの入門に最適 ★★★★☆
熱力学の三法則を簡単な図解と数式でひも解きながら、いわゆる「エントロピー」の概念を
分かりやすく提示しつつ、結局は「マックスウェルの悪魔」の非在から「ブラックホール」
さらには「超ひも理論」までにも話題を拡張し、概説している熱力学の入門書である。

複数コインの裏表の状態をマクロ、ミクロの両面から比較して重複度を算出し、ここから
エントロピーの概念を大まかに掴んで行いくという解説が分かりやすく、直感的に理解で
きる。さらに、「マックスウェルの悪魔」問題の提起からベネットの最終解決に至る111年
間の学説史を織り込んだ説明も面白かったし、「情報エントロピー」と「熱エントロピー」
とが同じという考えも新鮮だった。
しかし、「ブラックホール」のあたりから、私の頭の中に靄がかかりはじめ、「超ひも理論」
のところではお手上げ状態となってしまった。頭の中に「マックスウェルの悪魔」がうろつ
いていてくれたらもっと理解が進んだかもしれないが、残念である。
いずれにしろ、大昔「エントロピー」という言葉を聞いたことはあるが、イマイチよく分
からんという私にとって貴重な入門書といえる。
文系には無理 ★★★☆☆
レビューを見る限り、本の内容はすばらしいのだろう。ただ、物理の素養のない文系人間には何がなにやら全くわからなかった。「うーんわからんな」とパラパラやっていたら15分ぐらいで終わってしまった。