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上杉鷹山の経営学―危機を乗り切るリーダーの条件 (PHP文庫)

価格: ¥463
カテゴリ: 文庫
ブランド: PHP研究所
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なぜかブームになった時期があり、その後の童門先生の活躍 ★★★★☆
 童門さんと言えば、上杉鷹山と言われるくらい有名で、代表作であるような気がします。その入門書として読みました。印象としては、か細い君主であり、どちらかといえば師匠の方がすごい人であったような気がします。優秀なメンターのもとで経営学を得たということで、ものすごい関心を得たのでしょう。この本のあとに童門先生の本を読みあさりました。歴史は面白いと感じた若いころの初期の一冊でした。
海外でも知名度が高い名君 ★★★★☆
 「上杉」と聞くと、歴史好きな方は、上杉謙信や川中島の闘いを連想される方が多いのでは・・?上杉鷹山はその家系を継ぐとはいえ、九州の小藩からの養子。しかし彼の行った改革は、日本人よりも海外での評価が高いのです。アメリカ大統領だったケネディ氏が尊敬する偉人として上げたのが、この上杉鷹山。
 上杉謙信公時代の多大の領国が、徳川時代には30万石に減らされ、さらに減石されても、家臣などは以前のまま・・。彼は、初めて米沢藩に入った時の農民の疲弊を見て、藩内の行政改革や殖産興業などに全力を尽くしていくことを決意する。また、彼の妻が心身にハンディを持っていたことを初めて知りましたが、彼の理念の中に、命の尊さと福祉の重要性があったことを知りました。江戸時代中期に、現代にも通じる理念を持って改革を断行した人がいたことは、まさに「驚き」でした。
鷹山のマインドに学ぶ ★★★★★
現在においては「当たり前」と思ってしまうことも、当時の封建主義時代においては画期的な改革だったのだと思います。
人を動かすために必要なリーダーの条件を学ぶだけでなく、逆境に置かれ、抵抗勢力が多い中で改革の火を灯し続けた鷹山のマインドも現在の私たちにとって見習うポイントかと思います。ケネディ大統領が尊敬する日本人として鷹山の名前を出したというのも納得です。
改めて組織を動かしていくということは、人類において普遍のテーマなのだと感じ、もっともっと勉強しなければと誓える一冊だと思います。
購入してから少なくとも3度は読み返しました。今後も迷ったときにはこの本に助けを求めるでしょう。
「荒廃しつつある大企業(米沢藩)の経営を任された若手経営者」 ★★★☆☆
題名である「上杉鷹山の経営学」は少し的外れな感じがするのは私だけでしょうか。
主観でありますが、
「荒廃しつつある大企業(米沢藩)の経営を任された若手経営者と民主主義」
と題した方がおそらくですが、しっくりとくる読者の方もいるのではないかと思います。

1.民主主義社会(米沢藩での)を実現
アメリカの大統領、故ケネディが尊敬する日本人として上杉鷹山をあげましたが、それは経営者としてではなく、民主主義を江戸時代(1700年代)の時に既に実践していたからであると思います。まだ当時は、世界でも民主主義(当時は帝国主義、植民主義、社会主義などが主流)という考え方はなく、文中にもあるとおり、「藩は人々から税を徴収するためにある」と言われ、上杉鷹山が実践した「藩は人々が良い暮らしを送るためにある」という考え方は存在していませんでした。

2.リーダーとしての英断
本の後半部分では、いわゆる、企業草創時の功労者に対する上杉鷹山の英断が描かれています。江戸時代の米沢藩で民主主義を確立したのは良かったが、それに伴い、成功や周囲の評価に惑わされ、堕落していく功労者も存在した。そういった人間に対して、どういう決断を上杉鷹山は下したのか。ベンチャー企業の経営陣が陥りそうな人間の弱く醜い部分と、どういった志と想いを持ちながら堕落する功労者に処罰を課すのかが詳細に描かれている。


経営者には読んで欲しいが... ★★☆☆☆
たまたま家にあったのでレビュー。

 上杉鷹山は優れた企業再建者であったが、ここまで私利私欲に走らず、最後まで徹底出来た人物は貴重だという事も同時に感じた。というのは、鷹山の次の代で改革は逆戻りしてしまい、また鷹山の右腕であった人物も晩年は賄賂の誘惑に負けてしまったのである。

 内容は良いが、分量は少ない。平易な文章になっているので、読みやすいがこの本を読まないと名経営者になれない程の知力では困る気がする。
読みごたえあります。 ★★★★★
仕事の考え方について、参考になりました。タイトルに「経営」とありますが、社会人一般について、勉強になると思います。ハードカバーではないこともあり、値段も手ごろで良いです。