インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

スティグリッツ教授の経済教室―グローバル経済のトピックスを読み解く

価格: ¥1,800
カテゴリ: 単行本
ブランド: ダイヤモンド社
Amazon.co.jpで確認
敬愛なるノーベル経済学賞受賞の経済学者 ★★★★★
ジョゼフ・E・スティグリッツ博士の本。

これは2007年の本なので、まだ世界崩壊前の話である。
故に、一分現在の状況ととは違う処があるが、経済学者の政府関係者に対する愚痴として捉えると非常に面白い。

竹中平蔵が、亀井静香に噛み付くみたいなものか、いや違うな。

とにかくスティグリッツ教授は、ブッシュ政権が大嫌いで、事あるごとにチクチク理論武装して突っ込みまくる。

これはどういう事かと言うと、彼はケインズよりなのである。故にニューディール政策的な公共投資をあまりせず、金融資本だけでぶん回してきたブッシュ政権が大っきらいなのである。

よってゼーリック等も袋叩きにしている。もちろん、アラン・グリーンスパンもだ。

・・・ちょっとまてよ、と。結局この本の本文って何?

それは簡単です。ブッシュ政権が犯した過ちに対する反省文と、私ならこうしましたという論文です。

なので霞関係者の方の中にはスティグリッツ信奉者が比較的多いのかもしれません。

かく言う私もこの本は、某大学教授で某省審議官だった方から頂いたものですので(笑)、霞のかたでしたらどうしてもケインズよりになるだろうなぁと思います。

池田信夫先生と村上グーグル名誉会長はマンキュー派みたいです。

私はとりあえず、スティグリッツ理論は理解したし、親日派っぽいのでスティグリッツ教授の教科書を買いました。でも、読み終わったらマンキューも買ってみたいと思います。たぶんその頃には日本語訳された最新版のマンキューのマクロ経済学の本も出ていることでしょうから。
内容は今でも新鮮 ★★★★☆
出版されてからちょうど1年くらい経っている。週刊ダイヤモンドに2003年から連載されてきた記事をまとめたもの。過去の記事だが、まあ何というか、今起きている諸問題をそのまま採り上げているような新鮮さだ。
これはスティグリッツ氏が先見の明があったというより、今目に見えている諸問題がすでに過去から顕在化されていて、それをメディアが採り上げてこなかったと言うだけの問題なのだと思う。でも、彼はことごとくIMFとブッシュが嫌いなんだろうな。
いくつか面白い内容があるが、アウトソーシングについて。
「たとえば、ハイテク関連業務がインドにアウトソーシングされることについての懸念には、もっと深い理由があると思われる。この手のアウトソーシングは、アメリカをはじめとする先進工業国でグローバリゼーション論の重要な協議となってきた神話、つまり労働者はグローバリゼーションをおそれる必要はないという神話をぶちこわしてしまうのだ」。
この辺は、フリードマンの「フラット化する世界」と読み比べてみると面白いと思う。
読み方に左右されるところはある ★★★☆☆
「非対称性情報の経済学」の可能性を見出せる一冊。世間的には、学問領域として非対称性がどこまで利用できるかに疑問が集まっている。著者が主流の経済学に加えて、自説を用いて米国の政策に向き合おうとする姿勢には好感が持てる。

一見、反米親中、場合によっては自由経済を否定するトンデモ本に読まれる可能性もあるだろう。だが、非対称情報の経済学のさわりを知っていると本の印象ががらっと変わる。米国への批判や中国擁護からは、彼の政治的選好ではなく、どうやって市場原理をうまく活かすかというポジティブな姿勢を読み取るべきだろう。

スティグリッツのほかの著作は、例えば"Making Globalization Work"が『世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す』になるとか、ちょっとタイトルがいただけない方向にどぎつかったりする。この本のタイトルはに穏やかで悪くない。タイトルの割に意外と経済学の理解を要求する本なので要注意。経済学部生にはおすすめ。

データの出展などが示されていればなお良かった。また、時系列でエッセイを再構成した本であるため、同じような指摘が繰り返され、冗長に感じる面もあった。
ケインズは素晴らしい!ブッシュはダメだ! ★★★★☆
この本で貫かれているトーン
ケインズは素晴らしい!ブッシュはダメだ!ということ。このことを前提にして読んだ方がよい(竹中平蔵さんあたりの本を支持する方には、違和感のあるないようであろう)。
評価
ケインズの著作をほとんど読んだことがなくてこんなことを言うのはナンだが、ケインジアンらしく、公平さや、弱者への目配りが利いており、読者としては、読み応えがあり、なおかつ安心できる内容だろう。ただ、(ア)書くほど雇用が創出できるかなど、ところどころ疑問点がある、(イ)あまりにもケインズを賞賛し、ブッシュを悪し様に言うところが賛否両論だと思う(個人的にはこの本のほうが妥当だと思うが)、以上2点により星1つ減らして、星4つとする。
スティグリッツの予想の的中率の高さ ★★★★☆
この本は、2003年から2007年にかけてスティグリッツが一般向けに書いた短評を
まとめた一冊で、とても分かりやすく、一読するのに経済学の素地は必要ない程
です。
そして驚きなのはスティグリッツの予想の的中率が非常に高い事です。
もちろん、外れた予想も一部あるのですが、アメリカ、EU、中国、アジア、
そして日本など主要経済ブロックの先行き予想の的中率は、ざっと90%くらい
なのではないかと思います。

もうひとつは彼の優しさが伝わってくること。
彼が世界に向けて発言していく目的は、最大多数の最大幸福であり、繰り返し貧困
の緩和が主張されています。そしてその達成は、貧困でない国、金持ちの個人に
とっても有益である事も。

この短評には、そのバックボーンとなる膨大な資料分析やその手法などは書いてい
ませんので、この書を跡づけてみたいと思われる方は、経済学の専門書を手に取っ
てみては如何でしょうか。