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洛中洛外図 舟木本 (アートセレクション)

価格: ¥506
カテゴリ: 単行本
ブランド: 小学館
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まさに「町のにぎわいが聞こえる」面白さ ★★★★★
1615年頃の京都を描いた屏風絵です。

今まで興味なく美術館でもサラッと見ていましたが、この本でこんなに屏風絵って面白いのか!?と気付きました。
当時の人々の生活、風俗が描かれていて、著者のわかりやすい解説にまさに「町のにぎわい」が聞こえてきました。

今と変わりない人々の日常がそこにあります。
貧しい者、豊かな者、風俗嬢、鼻の下を伸ばした男、悪徳僧、無邪気な子ども、老人…。

絵の一部をピックアップして説明してあり、拡大図と解説付きで楽しむことができます。
もちろん屏風のどこの部分かも指し示してあります。

文字もいいですが、やはり絵は直感的に得る情報が多く手軽に楽しめました。
平安風俗の「眼で見る百科」 ★★★★★
 東京国立博物館の展示でこの屏風を見たことがあります。遠くからのガラス越しでは、「はあ、細かいところまで良く書いてある」と思うばかりで、実際に一つ一つの情景を味わうとまではいきませんでした、展示室もそんなに明るくはないし、絵自体も少しくすんでいましたし。この本の著者も短距離焦点の単眼鏡を持参し、一人ひとりの人物描写に引きこまれたと書いていますが、そうでもしないと展示室では細かいところはわからないでしょう。
 祭りの喧騒から日常の生活、殿上人から武士、町人、農民、とさまざまな人間の情景がこれでもか、と言う感じでかきこまれています。踊っている群衆の一人ひとりの躍動感、商人のもの言いたげな表情など、本当に一つ一つが活き活きしています。まるで平安風俗の「眼で見る百科」。隅の方にまで満遍なく詰め込まれている絵は、場違いかもしれないが、なぜかボッシュの絵に近いかも。
 それを「なめるように」細かいところまでじっくり味わえるのはこういう本の最大の魅力。全体の縮小図から原寸大の拡大、特徴的な人物を切り出したもの、といくつかの現わしかたで編集されているので、この一冊でゆっくり楽しめます。
人間は今も昔も大して変わってない。 ★★★★★
「今も昔も人間の生活はほとんど変わっていないんだなぁ。」と思わず苦笑いしてしまった本。
もともと時の権力者が君臨する都の繁栄と幸せっぷりを誇示するための作品なので、誇張はあるだろうけれど。
酒を飲み過ぎて道端でゲロ吐いてる人・女郎を口説いてる坊主・南蛮人への仮装がバレそうになって困ってる人・・・今の祇園祭とほとんど変わんなかったりして(笑)
見る楽しみ ★★★☆☆
洛中洛外図っていうとまあ、何それ?という方もいらっしゃるかと思いますが、平たく言うと『京都とか辺の様子を描いたもの』ですね。「舟木本」となってますが、本じゃなくて、実物は2つで1組になっている屏風(舟木っていうのは博物館に入る前に持ってた方の名前です。洛中洛外図は他にも色々あるので、○○本というのをつけて区別します)。

なんとなくまわりくどい名前といい、古めかしい屏風という形態といい、とっつきにくさを感じてしまうのが洛中洛外図というジャンルですが、この本は”とっつきにくさ”を感じている人にこそ読んで欲しいかも。こういった作品の”楽しみ方指南”ともいうべき本です。
清水寺など今も残る名所を探すも良し、好き勝手なことをしている人々をのぞき見るも良し。まさに『町の賑わいが聞こえて』きます。コラムも多いので当時の社会風俗などの知識もしっかり取り入れられます。