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言葉を育てる―米原万里対談集 (ちくま文庫)

価格: ¥799
カテゴリ: 文庫
ブランド: 筑摩書房
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素顔のまりさん、 ★★★★☆
もうでないと思っていた米原万里をみつけて、
飛び上がって喜んで購入!!

通訳仲間だったり、タレント?だったり
いろいろな方との対談集でした。
内容としては、日頃の持論の繰り返しでしたが、、。

この本の中で、
実は一番よかったと思ったのは、
後書きに、通訳の後輩の書いた万里サン。
仕事が大好き、
お風呂に入らず、、。
対談の女王はあなたです。 ★★★★★
米原さんは対談の女王だと信じているのでこの本も楽しめました。
プラハにあるソ連が設立運営していた学校は米原さんを形作った原体験の一つになっていることは間違いないと思います。この本にもしょっちゅう出て来ます。先生は道徳的じゃなくてもいい、教え方が上手かったらそれでokだったとか、本を上手に読めてその後先生が、それを要約して下さいと言うこと等々あの堅苦しいイメージのソ連がそんな教育をしていたのかと脅かされることがいっぱい出てきます。
プラハから日本に帰国してなじめなかったこともあったらしくて、その後同級生に「私はイジメに遭ってた?」ときくと同級生だった人は「米原さんの言葉がきつくて・・・」と逆の事を言われたようです。

通訳での有名人体験の話もどっさり出てきます。ゴルバチョフは哲学者みたいに思索型で自分の言葉に酔う人。サハロフの奧さんは本当にひどかったこと、ある亡命者は「本当は国に帰りたい」とうめいたことと言葉と人間の話、日本という国とその社会の特徴も浮かび上がる深い対談が詰まっています。
差異に味わいがある+お互いの才能を祝福しよう! ★★★★★
明治・大正・昭和のはじめまでは良かったのだけれど、この30年近く、英語教育が日本に普及(蔓延?)して、つまらなくなっているのは何故か? 

米原「捨象されてしまう部分こそが文化なのよ、本当は」
田丸「差異こそが文化よね」
米原「それを捨てると、全然面白くない無味無臭のつまらないものができあがる。」(p.200)

 最近の中学・高校生は『サイラス・マーナー』もO・ヘンリーの「最後のひと葉」「20年後」、バートランド・ラッセルの幸福論も読むことがない。ギリシャ神話のプルートーとパーセファニーのことも知らない。つまらん。そういうつまらない英語教育を自分自身がしているので、おかしいと思う。改めるぞ! 

 米原さんはいくつかの著作で、プラハのソビエト学校では生徒の才能があることを教職員・友だちみんなが祝福し合っていたと書いています。神から与えられた才能はgift(天賦の才)と言われていますが、その贈り物を共に喜び合える関係をつくっていきたいですね。

 米原さんがあきれてしまったという、試験の4択問題。個人的には4択問題の独自の教材を出版して世に問い、徹底的に追求し、そこから突き抜けて打破しようと考えています。おたのしみに…。

器を感じます ★★★★☆
いろいろな世界の人との対話の中で、米原さんの大きな器を感じました。また相手の意外な一面がかいま見られ、楽しく読ませていただきました。対談にあたっては、通訳の時同様に相手の方をリサーチされていることがうかがえ、米原さんの人となりを見る思いがしました。
痛快です。 ★★★★★
仕事柄、インタビューやレポートを書くことが多い私は、自分のことをある意味「通訳」だと思ってきました。
そんな私にとってこの本は「よくぞ言ってくださった!」という言葉満載。

ページをめくるごとに、自分の中でこれほどまでに価値が上がっていった本は初めてです。
と同時に、自分がいかに、見えない蓋に覆われているか、自由な発想ができずにいるかを痛感した本でもありました。

この対談集をまとめてくださって、本当にありがとうございました。
米原万里さん亡き今、その声を、発言をリアルに楽しめる本だと思います。
手元にいつでも置いて、何度も何度も読み返したい本です。