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真昼の星空 (中公文庫)

価格: ¥637
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論新社
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つるつるの次は・・・ ★★★★☆
北風と太陽の、両方の視点から捉えてみたときの事象の見え方に、うならせられることがたくさんありました。
本筋とは別ですが、微妙にむじゃむじゃの今の大統領に、笑ってしまいました…。
こんな見方もあるんだと思わせるエッセイ集 ★★★☆☆
1998年から2001年まで読売新聞の日曜版に連載していたもの。タイトルには、実際には存在しているのに目には見えないものを、見せてやりたい、という意味が込められている。そのタイトルどおり、世間一般とはちょっと違う視点から世の諸相を取り上げ、物事の別の側面を教えてくれるエッセイとなっている。
しかしながら、連載の後半のほうでは息切れしたのか「それで?」といいたくなるような内容のものもチラホラ。限られた狭い紙幅での文章表現ということで、難しい部分もあったのかもしれない。米原万理が本領を発揮するのは、やはり腰を据えて長い文章を書いたときという気がする。
巻末に小森陽一らの文章が載っていて、思わぬおまけ。
なるべくこま切れに読みましょう ★★★★★
同じ中公文庫から出ている「真夜中の太陽」では、真面目な意見が多く、著者の魅力を発揮しきれなかった。
しかしこの本では皮肉や矛盾、比喩が上質で、とても面白く読めた。
最初は通勤の電車の中で読み始めたのですが、ひとつひとつの話が短く、次から次に読んでしまうのがもったいなく感じられたため、乗り換えの5分ほどの待ち時間に一話ずつ読むようにしました。そうすると一つ一つの話がさらに面白く感じられます。
つまりそれほど面白く、それぞれのエッセイのオチを噛みしめたい本でした。最初から、こま切れの時間に読むことをお勧めします。
「昼の星」「夜の太陽」をみせてもらいました ★★★★★
米原万里さんらしく、現代社会と文化のさまざまなことが独自の視点から語られ、思わぬ知識ももたらされ、愛あってこその辛口な風刺もきいてます。米原さんのアンテナを通してみせられる世界をおもしろがりつつ、自分でもあれこれ考えさせられます。米原さんは、日本というちょっとのんきな井戸に住む私たちに「昼の星」「夜の太陽」(←題にもなっているこれらの言葉の意味は本を参照)をたしかにみせてくれる方です。
新聞に連載された短いコラムを集めたエッセイ集が文庫になったので、通勤や家事の合間、おやすみ前などにちょこちょこ読めるという点でもひじょうにおすすめの一冊。といっても、おもしろすぎて、ひとつだけのつもりがふたつみっつ・・・と止まらなくなってしまうのが困ったところですが。
見えないものを見抜く米原さんの目 ★★★★★
日々の種々のことを、しっとりと書いたエッセイはもちろん好きなのですが、この『真昼の星空』のように、米原万里さんの広い見聞と旺盛な好奇心が、いろいろな方向に花開いたような、自分の全く知らない世界を見せてくれるエッセイは、読んでいてわくわくしました。ギリシャ神話からオペラからロシアがソビエト連邦であった頃の話から、通訳の悲喜こもごものこぼれ話から、もう縦横無尽に話が尽きなく、本当にリフレッシュさせてもらいました。「絶食のすすめ」という話には、唸らされました。「脅迫観念に追いまくられるように、あるいは中毒患者のように情報を飲み込み続ける現代日本人」についての一考なのですが、間断なくエサを食べさせられ続け、卵を産まされ続けてボロボロになった鶏が絶食する方法の治療で見事に、年齢相応の健康さに戻ったという挿話を挟んで、情報を咀嚼しそれを知性にまで高めるためには、今の日本人のようにのべつ情報をインプットし続けることは、いかがなものか、という提言なのでした。のべつ本を読んで、読まないと落ち着かない気分になる誰かさんの胸にぐさっと来ました。もう、どれもこれも明快で知的で、ユーモアを交えて書かれたこの本、おもしろかったのですが、「ちいさいおうち」という題で、岩波の懐かしい絵本についてふれた文章がありました。これは、本当に心温まる可愛いお話なんです。私も大好きでした。レトロなちょっと色がぼやけたような具合で、絵もとてもかわいいし、当時は小さいサイズの絵本でした。私は“ちいさいおうち”が、郊外に引っ越すところが不思議で、家を本当に運べるのか?と、何度も何度も母に聞いたことを、よく覚えています。
お元気で今後のご活躍、期待しています。(米原さんに、いらぬおせっかいだと言われちゃうかな?)