ようこそ、谷川民俗学へ。
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全国の共通するある地名から、きまって銅鐸が発見される。氏はその事実に注目し、かつて銅鐸を製造していた氏族が存在し、彼らの居住した土地に、彼らの氏族名が地名として残ったと説明する。だから、その地名の近くから銅鐸が発見されるのだと…。なんとも歴史を感じさせる話である。こうして氏は、金属の仕事に携わって全国に広がっていった古代氏族の痕跡を探す旅に私たちを招待するのである。その旅の中で私たちは垂仁天皇に出会い、天日槍に出会い、ヤマトタケルに出会う。神話でおなじみの神々とも幾度となく擦れ違う。本書の旅にあなたも参加してみませんか。