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兵士に聞け (小学館文庫 (す7-1))

価格: ¥853
カテゴリ: 文庫
ブランド: 小学館
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多少の古さは否めない。が、 ★★★☆☆
 今となっては10年以上前に自衛隊を丹念に取材した著作なので、文庫本出版当時の物珍しさや、新規さはない。PKOや震災に災害派遣される自衛隊が驚きの目で見られていた時代なのだ。覚えているだろうか。いや、今の10代、20代の方に想像ができるだろうか。
 今でも自衛隊の強化をひたすらに反対する輩がいるが、随分と世の中は変わった。この本はまだ変わり始めたころの自衛隊の基地を訪ね、そこで訓練に励む隊員を1人の普通の日本人としてインタビューし、丹念に訓練や人生を追ったドキュメントである。
 同じ著者の兵士シリーズを読んでいくと、自衛隊の置かれた立場や苦しみ。日本のどう考えても自国を顧みない政治家に対して、もの申したくなる。
翻弄されて半世紀 ★★★★★
まるで小説のような語り口で“兵士”たちの現実の姿をひたすら丁寧に追ったルポです。
常に政治と外交、そして国民の目に翻弄され続けてきた自衛隊の内部、しかも一部隊、一隊員にクローズアップすることで、生きている自衛隊を描いています。

国防の最前線を担いながらも訓練で実弾の一発も撃てないジレンマを抱え、世論に気を遣い、政府の苦しい憲法解釈に縛られながらも、厳しい訓練に耐える“兵士”の姿には感動を覚えます。
特に北海道南西沖地震の際に津波に襲われた奥尻島の航空自衛隊レーダーサイトの隊員たちの件では、涙があふれました。

防衛産業の汚職や自衛隊内での不祥事が後を絶ちませんが、ニュースにならない自衛隊の姿を知る絶好の書です。
小学生高学年か中学生むけの漫画 ★★★☆☆
 この本は自衛隊に関するというより、自衛隊員に取材の対象を求めている杉山氏の著作を漫画家したもの。

 まぁ、おもしろいですが大人が読む本ではないです。

 子供むけですね。

真実の自衛隊を描く ★★★★★
緻密なルポルタージュを書いてきた著者が自衛隊を題材に描いた。
その成り立ちから様々な矛盾を抱え、一方でいまではPKO等の国際貢献にイの一番に借り出され、とはいえ国内ではいまだに(本書が執筆されたのは約10年前だが)色眼鏡で見られる組織。
防衛大学の卒業ダンスパーティのエピソードに始まり、志願して過酷なレンジャー訓練に身を投じる自衛官を描く陸上自衛隊のパート、最新鋭の装備を搭載しているが、要員不足から相当の装備が十分使われないままになっているという実態と、陸上・航空以上に下士官・兵と士官階層が厳然と分けられた階級社会であること、鉄の棺おけと呼ぶ過酷な生活環境下にある海上自衛隊のパート。華やかな戦闘機パイロットとは異なり冬季は雪に覆われる僻地のレーダー基地を描く航空自衛隊。最後は再度陸上自衛隊に戻りカンボジアPKOを担当した設備部隊が現地で体験した法制度と実運用との乖離の問題、また帰国後に発生していた問題を炙り出す。
自衛隊擁護でも反自衛隊でもなく、建前でもなく、大上段にふりかぶるのではなく、一部の特定の意見に拠ることもない足掛け3年に及んだという緻密な現場取材に基づく記事は圧倒的かつ説得力がある。偏向のない生の自衛隊を知る上で格好の良書。
余談だが海上自衛隊の護衛艦のエピソードで登場するベテラン下士官の人物像やエピソードはそのまま福井康晴の「亡国のイージス」の主人公の設定に用いられているようだ。
自衛隊の内側 ★★★★☆
なかなか表に出てこない自衛隊の実際の訓練、特に特殊部隊について、その厳格さ、厳しさに衝撃を受けました。並はずれた厳しさとそれによって培われる精神が彼らの勲章であるようです。一般社会での経済活動とは無関係な世界で、ひたすら訓練を通し、自らとの戦いを続け祖国を守ろうとする志しに感銘を受けました。自衛隊とはどんなところか、と言うことが少し理解できました。