子どもたちの素直な詩が、日本中に感動を広げています! 「命はとても大切だ/人間が生きるための電池みたいだ(中略)/だから私は命が疲れたと言うまで/せいいっぱい生きよう」。命と向き合う子どもたちのひたむきな言葉が、まっすぐ心に届く詩画集です。 長野県立こども病院(長野県・豊科町)に長期入院した子どもたちが綴った詩や作文、版画をおさめた詩画集です。親や医師、院内学級の先生たちに対する感謝、友だちへの思いやり……。病気と闘うなかで綴られた優しく力強い子どもたちの言葉を読むうちに、元気や勇気がわいてきます。子どもたちにも読めるように、すべての漢字にふりがなを付けました。親子で読める一冊です。
人の優しさを教えられる
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長野道を名古屋方面から長野方面に向かって車を走らせ、松本を越えると、そこは雄大な北アルプスのパノラマが広がる安曇野だ。豊科ICの少し手前にオレンジ色に赤い屋根、天使たちの住まうとんがり帽子が見えてくる。このおとぎ話にでてくるような建物がこの本の舞台である。それはテーマパークに見られるような絵に描いたお姫様のお城ではなく、重い病に冒された子どもたちの戦場でもある。この本を読むとどうして今の大人たちは他人に不寛容で、クレームばかりつけて生きているのだろうかと恥ずかしくなる。病という敵と戦う子どもたちの見せる表情は当然悲しみに満ちているが、タイトルの詩を読むと悲しみの向こうにきっと年端のいかない少女の笑顔が見えてくる。人は本来優しいものなのだ。優しくなくちゃいけないのだ。彼女は自分の電池を交換することができないことを知っている。傲慢で人に優しくなれない大人は自分の電池が切れることを知らずに過放電を繰り返しているように思えてならない・・・
感動しました
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テレビで紹介されて購入しました。
命の大切さを子供と話し合いました。
命のメッセージに感動します。
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何気なく 購入した本ですが、病気と闘う人達の「がんばり」に感動しました。色々な苦労と大変さがある中で 簡単に感動したというコメントは 良く無いかもしれません。しかし 自然とナミダが流れることは せつなさと何とも言えない感情と思います。 そう言った意味で心が動かされたと思います。 自分自身を大切にし、人として元気でいることの大切さを自分の子供にも繰り返し伝えたいと思います。また、自分の健康への感謝を日々感じたいと思います。
苛酷な運命の中でいたわりあいながら懸命に生きる子供達の命の言葉
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いつはてるともしれない長い病院生活、無事に退院していく子供もいるが、亡くなってしまう子供もいる。そんな苛酷な運命の中で、他人へのいたわりの心を忘れずに懸命に生きる子供達の言葉は、「自分だけがひどい目にあっていると思い込んでいつも不満を言っているのではないだろうか。」「自分の不幸だけに目が向いて、他人へのいたわりの心を失っていないだろうか。」と私たち自身の生に鋭い問いを投げかけてくる。短い一生を終えた友だちの「思い」をも背負って、ある子供達は医療の現場にたずさわる道を進んでいく。私自身も、この本を書いた子供達から贈られた「言葉」に対して、いずこかに「返礼」をしていくことが迫られていることを感じる。こうして小さな言葉はその意味を増幅させ、小さな命の意味が世界へ広がっていくのではないだろうか。この本を世に出してくださった方々に感謝。本を読むのが嫌いな娘(小3)が「買って」と言ってきて、数時間で読んでしまった、人をひきつける本です。
思い出すこと
★★★★☆
この本、詩を読むといろいろなことを思い出します。
というのは、自分自身、この本に出てくる子ども達が学んでいた
のと似た、病院が隣接した養護学校で仕事をしていたことがうるからです。
いい思い出、楽しい思い出もありますが、つらい思い出もあります。
十分なことができなかったという思いもあります。
心が温かくなり、同時に胸がチクチクと痛む、私にとってはそういう本です・・・・。