悪くは無いが・・・
★★★★☆
私は「北の国から」のファンですが、初恋〜巣立ちにかけての話はあまり好きではありません。
特に、この「帰郷」は中途半端ではないでしょうか。
蛍の初恋のエピソードは、あまりに心理描写が浅く、相手がどういう性格の人なのかさせ、全く分かりません。
また、何の目的もなく上京した純(「初恋」で東京に憧れてさえいなかった)が、事件を起こしてしまうくだりも、ほとんど共感できません。「じゃあ富良野に帰ればいいじゃん」と思ってしまいます。
五郎さんはまずまずですが、さしたるエピソードが無く、脇役といった感じです。
シリーズの「つなぎ」の位置づけの作品ではないでしょうか。
このころ、吉岡秀隆がグレていて、撮影に非協力的だったのかもしれませんが、純の生活の拠点が東京にある「北の国から」「帰郷」「巣立ち」はタイトルに偽りありといった印象を受けます。
無償の愛
★★★★★
未見のユーザーの方のために、細かい内容について書くことは致しません。
ただ、非常に質の高いドラマである、ということだけは確かです。
甘やかすばかりではなく、突き放すかたちの愛情、無償の愛情が、やさしく、丁寧に、濃密に
描かれています。
暗い、つらい、といったレビューが見られますが、シリーズ全体の主人公である黒板家の3人が、
どういう軌跡を辿ってきて、どういう絆で結ばれてきたのかを理解していれば、あまりそういった
見方にはならないでしょう。
ぜひ、最初に放映されたドラマシリーズ全24話、'83 冬、'84 夏、'87 初恋、と通して見たうえで
この作品を鑑賞してみてください。
なお、蛇足ではありますが、個人的には前作 '87 初恋 から、この '89 帰郷 にかけてまでが
シリーズのピークだったと思っています。
'92 巣立ち 以降は登場人物の増加やストーリィの冗漫さが目に付いてしまい、残念ながらそれ
までの質の高さは感じられませんでした。
もちろん、可能な限り丁寧に造られているのは確かです。
しかし内容そのものは『北の国から』以外のフォーマットでも充分に造れるものだったと思える
のです。
そういう意味で、この『帰郷』はシリーズ中、最重要作であったのではないでしょうか。
永遠に残るドラマの一作です。
★★★★☆
何も評価など書かなくとも、黙って見てくれれば理解できます。
いま無くなりつつある信頼・愛情が画面いっぱいに広がっているではないですか。
感性が違う人ももちろんいる訳なんだけど・・・
昭和の良き時代の親父が見られる貴重な作品でもあります。
見る時期
★★★★★
確かにつらい。ただつらさのみを受け取ったなら面白くはないでしょう。私は父親がこの作品を好きで影響されたクチです。全体的に暗め。そんな作品が苦手な人には向かないかな。ただそんな暗い中や、つらさの中にも、必ずあたたかみが感じられると思います。個人的に好きなシーンは純が不良だと言われ家を飛び出し電柱に拳を叩きつける所。あとは、風呂場と外の壁を隔てて五郎と純が会話する所。小さい頃から見てきて思うのは見る年令によって感じ方がすごく変わるなぁと。小学生の時みた印象とは明らかに違う。見ても損は無いと勝手に思ってます。北の国からでは一番好きな作品です。
元気無くなるぅー…
★☆☆☆☆
放送当時「今、話題の作品」という触れ込みで観てみたら「え・・・?」と思った。「何がイイんだろ…」と。そういうのが好みの方はイイかもしれないが(どーゆー好みだ!!)。内容はひたすら辛いだけの内容だ。ただ「辛くて辛くて辛くて・・・やっばりツライ」という話だ。「は?で?それで????」と言いたくなった。最後までツライのだ。「これじゃ報われねぇー」と思ったが・・・この作品を誰にオススメできるか…どこまでも辛い話だ。「耐えて耐えて耐え偲んで…」教訓として何を得るものが見当らない。見ているとドンドン元気が吸われていくぅ・・・