人生の岐路
★★★★☆
この章は特に注目してみました。みんな変わっていく、もう完全に学生ではないと皆が自覚する。ドラマの中で、25歳は何かを始めるには最後の歳、何かをあきらめるにもいい歳と言っていたのが印象に残りました。教員採用試験を受ける園子、結婚する、わたる、高校時代に白線流しをした7人はこれからどうなるのか?変わってほしくないような、これが現実なのかなと思わずにはいられませんでした。
この秋に最終章
★★★★★
いよいよ最後なんですね。あまりに悲しい結末に涙も出ませんでした・・
次回の最終章、どうなるのでしょうか。
白線流しの転換期
★★★☆☆
白線流しシリーズも大きな局面を迎えました。続編はそれら一つ一つが独立して各世代のテーマを提示しているようにも見えた白線流しですが、一貫したドラマの延長線である事をこの作品ではっきりさせられました。同時に、本編で描かれた様な高校時代の夢や憧れという1つの理想像が、現実社会に流されてしまう悲しさもしっかりと描いてくれました。白線流しを本編から愛して来たファンにとっては、放送当時衝撃的な展開に苦情や不満の声も当然多かったようです。かく言う自分も、本作品であれこれ悩まされた人間の1人です。只、自分の描いていた様な展開と全く異なる方向に動いたから評価が低いという訳ではありません。全体として、これまでのドラマを十分に知っていない視聴者にとっては、各メンバーの物語が余りに散漫で、仲間達の繋がりや絆も見えないまま叙述的な内容に留まってしまった事が一番残念な点です。あくまで1つのドラマですから、視聴者の側から展開を強要することは出来ない訳で、それだからこそ納得出来る形でこの作品のプロットをしっかり組み立てて欲しかったと思います。叙述的な内容に留めて期待を中途半端に裏切るならば、"見たくない現実"より"見たい虚構"を描き続けてくれた方が良かった気がしています。
今秋(2005年秋)、白線流しが完結を迎えるそうで、そこでの展開次第で本作品の意義も大きく変わってくるのでしょうが、残り2時間で描ける白線流しの仲間達の絆は如何ほどのものでしょうか。企画側としては、『北の国から』シリーズのように主人公達の成長に合わせて長くドキュメントして行きたいという意向があったのは各方面のインタビューや記事から明らかだったのが、早々に完結を迎えてしまうという事態に至った背景には、この作品への反響が少なからずあったのではないかと思っています。この作品をどう観るか、どう感じるかは視聴者それぞれに委ねられますが、いずれにしてもこの作品単独で観ても、何らかの結論は得られない様に思います。
せつないな
★★★★☆
本編から一気にここまでみました。とにかく切ない!慎司が言うように私も納得いかないよ。でも、渉の「園子のことは大切に思ってるよ。」「スリランカで園子はずっと心の中にいた。これからもそれは変わらない。園子のおかげで俺も誰かを守りたいと思えるようになったんだ」という言葉が胸にずんと響きました。友達の前では平気なフリをしていた園子。やっぱりほとんどの人が園子が河原で独りで泣くシーンで泣いてしまうと思います。またそのBGMが私には効いたな。いつも使っている音楽なのにいつもと違う印象を受けて、今まで聞いていた感じがガラッと一新してしまいました。その後にレギュラー本編を見ている時にその音楽が流れると、どうしてもこのラストシーンに気持ちが行ってしまうほど、私には園子の泣くシーンが強く残ってしまいました。ただ、この話は七人の話ではないようで、茅乃については現状報告のような1シーンで終わってしまい、長瀬君の出番も主役の割には少なかった様に思え、長瀬ファンの私としては少し残念。次回のスペシャルがあるかわからないけど、二人や周りの皆がどのようになって帰って来て、渉と園子の接点がどのようになっているのかがとても楽しみでもあります。このDVDをみて切ない気持ちになってください。
二十五歳って境目!?
★★★★★
前作「旅立ちの詩」が実質主人公二人の別れであったと思いますが、白線ファンの多くは前回から今回の流れに不満があるようです。しかし、二人の別れは前向きな結論であったはず。劇的な出逢いから始まった二人でしたが、その関係性は既に変わっていると思うのです。大げさに言えば”戦友”の様な。それを踏まえれば、今回の作品は個人的には受け入れやすい仕上がりになっていると思います。「二十五歳って境目じゃない!何か見つけるギリギリのラインってゆうか・・・。」我々世代からすると「まだまだ若いから大丈夫だよ」と言ってあげたい気もするが、確かに二十五歳の頃はそんな事を考えていたかもしれない。