90年代初頭にデビューし、今やR&Bシーンの頂点に立つメアリー・J・ブライジ。前作から約2年ぶり、通算5作目となる本作は、第43回グラミー賞の最優秀プロデューサー賞に輝いた、ドクター・ドレーによる硬質ビートのファーストカット<2>、ネプチューンズが手がけるダウンビートナンバー<3>、ジャム＆ルイス担当のクールな<6>、男性ラッパーを迎えたパーティチューン<11>、メロディアスなミディアムスロー<14>など、クイーン・オブ・ヒップホップソウルにふさわしい、原点に戻ったナンバーがそろう。時代を変えるアルバムだ。（速藤年正）