すばらしいエピソードが満載のシーズン3は、華々しく始まり(自分の運命から逃れようとしたバフィーが、吸血鬼ハンターの天命に従うことになる、実に見事な第1話「アン」)、その勢いは最終話まで衰えない。他のシーズンもすばらしいが、シーズン3の見どころは、復讐の悪魔だったがのちにレギュラーメンバーとなるアンヤ(エマ・コールフィールド)が登場し、エンジェルの悩めるキャラクターに肉付けがなされ(新シリーズ「エンジェル」への準備も整うことになる)、陽気なドッペルゲンガー、ウィロー(アリソン・ハニガン)がメインになるところだ。パラレルワールドから来た吸血鬼、ウィローは、ウィローの言葉によれば「悪と、肉と、人間のようなもの」だった(完璧に先を暗示しているのだ)! シーズン3の抗争シーンの一部は2話にわたるエピソード「卒業の日」で描かれている。フェイスはエンジェルを殺そうとし、サニーデール高校の学生はミュータントの市長や彼の手下の悪魔たちと戦う準備をする。すばらしい脚本と演技もさることながら、感動的な本シーズンは、常に見事に演じきっているゲラーと観ていて本当に憎みたくなる少女、複雑なフェイスを演じるダシュクによって支えられている。全エピソードを観終わるころには、あなたはフェイスに魅了され、離れがたくなるだろう。(Mark Englehart , Amazon.com)