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沈底魚 (講談社文庫)

価格: ¥679
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
Amazon.co.jpで確認
まぁ平凡な出来 ★★★☆☆
話しは、「俺がお前で、お前が俺で」というのがくどいほど繰り返されるわりに、
一向に「やられた感」がない。
どなたかもお書きのように、キャラが立っていないのが大きな原因で、
次が会話で進むストーリー。
さらに、会話以外の部分は、やたら文が長く辟易してしまう。
読みにくいというほどではないが、
決して文章がうまいとはいえまい。

乱歩賞は必ず読むという人以外にはお薦めしない。
公安モノは、NHKの「外事警察」を見た人には、相当のものを持ってこないと
評価が低くならざるを得ないのではないか。
みんな、乱歩賞受賞作には厳しいですよね ★★★★☆
 平成20年江戸川乱歩賞受賞作。
 最近は、おもしろい小説は読み手が決めることが多くなってきました。そんな風潮の中、
プロの書き手に選別された後に初めて世に出る乱歩賞はそれなりの意味があるように
思います。選考委員の好みや方針に左右されることもあるでしょうが、本作も
基準はクリアしていると思いますよ。

 しかしながら、どのレビューを見ても乱歩賞受賞作には点が辛いですよね。
この点は読み手もそれなりの期待を持って読んでいるからなのでしょう。ただ応
募規定を見ると枚数制限があり、超過した場合は失格とのこと。枚数的には決して
多くはないので、コンパクトにどこまで話を広げていくかがポイントになり、
選考委員はその辺をわきまえて評価をしているのだと思います。乱歩賞に大作の
広がりを求めるのは、ないものねだりと思うのですが如何でしょう。しかし、
そんな制約の中13階段 (講談社文庫)のような傑作も出るだから、まぁ皆さんの期待もわか
らないでもありませんが・・・ 

 さて、本作ですが、いくらでも膨らませることのできることのできる題材を
削って、削って制限枚数内に収めたという印象を持ちました。増殖してとどまる
ところを知らないライトな小説の対局にある千頁超の重厚な骨格とリアリティを
もった作品を読みなれていると、どうもこの枚数は中途半端な印象を受けます。
レビューアーの不満はこのあたりにあるのではないでしょうか。
薄っぺらいよ〜。 ★★★☆☆
最近の乱歩賞は内容が浅いような気がします。
ストーリーも会話だけで進んでいっているし、巻末の選評で”後出しじゃんけん”的と評されている理由もわかります。
米ドラマの「24」みたいなノリなんですよね。ただ話がコロコロと流れていくだけで、映像ではごまかせるけど、小説ではただ話を転がしてるだけな感じがどうしても鼻についてしまいます。
それから、圧倒的に文字数が少ないです。
よく書けているけど・・・ ★★★☆☆
どんでん返しが、どれも弱いと感じた。
それと主人公の内心でのセリフに毒がありすぎる。ニヒルな主人公を演出しているのは、わかるのだけど。
肝心のどんでん返しだけど、書きようによってはもっとインパクトを読者に与えることができたと思う。
どんでん返しの連続で、最後まで気を抜けない公安警察推理小説! ★★★★★


■不破は、警視庁公安部外事二課所属の刑事。中国と北朝鮮に関する国際諜報活動・情報収集が仕事だ。相棒は無口な若林刑事である■――その日、日本に激震が走った。「毎朝新聞」一面に現職国会議員が中国に機密情報を漏洩した疑いがある旨の記事が掲載されたのだ。しかもその議員は与党閣僚経験者とあった。大物保守政治家の中に中国のスパイがいるという驚くべき内容だ。情報元は米国に亡命した中国人外交官■当初警察は当該情報をガセネタとして黙殺姿勢をとっていた。だが、数日後、不破は今抱えている仕事から外れるように指示を受け、公安会議室に行く。会議室に集められた30名の捜査員たちは、エリート女性幹部・凸井(とつい)理事官から驚くべき情報をもたらされる■亡命外交官が漏らした情報《閣僚経験者の大物沈底魚がいる。暗号名はマクベス》は信憑性があるので捜査せよというのだ(「沈底魚」とは指示があるまで何年も一市民として暮らすスパイのこと)■捜査を進める不破の前に、相棒・若林の二重スパイ疑惑や公安刑事同士の反目と内ゲバ、凸井理事官の不審な行動などが次々浮上し、ついに命まで狙われる。果たして事件の真相は? 沈底魚は誰なのか? 裏切り者は? 後半相次ぐどんでん返しで、最後の一頁まで気を抜けない小説。