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Where Angels Fear to Tread (Penguin Classics)

価格: ¥1,424
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Penguin Classics
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著者の処女作です ★★★★☆
最初に読むべきforsterの作品です。これは著者の最初の作品でギリシャやイタリア滞在の後に書かれています。。”別の世界に魅惑された人間を救い出すために派遣された旧世界の人間が結果として自分の価値観の限界を悟る”というテーマは、同じく1900年代に発表された、henry jamesのambassadorsの形式に影響を受けているようです。これは、その後のpatricia highsmithの"talented mr. ripley"にも間接的に影響を与えているテーマです。この処女作には、その後のforsterのモティーフが萌芽的な形で現れています。それは、新世界の抑制されることのない行動とのコンタクトから間接的に浮き彫りにされるヴィクトリア時代の価値観に染まったイギリスの上層中産階級の偽善です。あくまでも新世界は、反射板としての役割が与えられているだけです。したがって著者による新世界の描写それ自体に、英国人の偽善や優越感を現代の解釈から読み取ることは簡単ですが、そんな後代のテクスト解釈しかじかは、著者にとってはどうでもいいことなのです。だって英国の当時の価値観の階層構造に、英国人としての問題提起を、小説という技法をとって間接的に(riddel hart)試みるのが著者の目的なのですから。この目的はこの処女作で十分に達成されています。ただその手法の理解には深い英国の社会と規範への知識と理解が必要となるのは、この著者がなかなか理解されない大きな理由なのでしょう。
異文化批判ではなく「他人」の問題では? ★★★★☆
理性に頼り過ぎるイギリス人の考え方と、そこから見ると余りにおおらかなイタリア人とのギャップから生まれる話の展開ですが、私はそれがイタリア人に対する非難などではなく、なんでも理性的に捉えようとするイギリス人の頑なさについてのフォースターの自嘲的な表現だというように受け取りました。ですので、全く別の受け取り方もあるのだな、と正直驚きました。
他人の人生に対する言いようのない羨望だとか、気持ち的にはネガティブな部分が描かれていますが、とても素晴らしい小説だと思います・・・少なくとも単なる異文化比較ではないと思います。
イギリス人優位の批判 ★★★☆☆
翻訳の感想では「穏やかな批判」と書いたが、原文で読むと、意外にもあからさまな表現や厳しい批判も見られ、驚く。特にイタリア人の描写は、悪口とも取れるような容赦ない描き方。

内容はイギリス人とイタリア人という極端に違ったイメージの人種を対比させて、社会を批判しているということなのだが、どう見てもイギリス人を優位に描いているのは否定できない。