巨人も動物も人間も同じように暮らしている街が舞台。いつもボロボロの寝巻とサンダルを身に付けている巨人クンが、新しく開店した洋服屋で、頭の先からつま先までバッチリと新品の衣類を揃えます。ピカピカの格好で街の中を歩いて行くと、次々と困っている動物たちに出会い、問題を解決するために新調したばかりの衣類をひとつずつ使う羽目に......。

年中さん、年長さんのクラスで読み聞かせをしましたが、巨人クンが少しずつ裸に近づいていく様子が子供にはたまらなく面白いようです。可愛らしいラストには皆で安心するなど、集中力が途切れない程度の長すぎないストーリーがちょうどよいほか、シャツ、ネクタイ、靴下、靴、ベルトといった衣類の英単語に親しむのにも適しています。

心優しい巨人のお話。ある日、巨人のジョージは、頭の先からつま先まで服を新調して、かっこよくなります。ところが、家へ帰る途中困り果てた動物たちに次々出会い、その度に自分の服をあげてしまいます。ページをめくるたびにいろんな動物たちが登場し、次は誰が出てくるのかな？と子供たちはわくわくどきどき。心温まるラストシーンには、ほろりとさせられました。テープがついているので、英語が苦手な方でも大丈夫。テープでは、ジョージが歌で台詞を言うシーンも繰り返しあって、子供も喜んで一緒に歌っています。すてきなイラストとストーリ、そして音響効果があっておすすめの一冊です。