とにかくこの絵は一見の価値がありますね。
絵本好きにかぎらず、グラフィックデザインやイラストレーションに
関わる方は、かなりのインスピレーションが得られるのではないでしょうか。

手描きの絵や、写真をCGでコラージュして構築した独特の世界。
ページをめくる度に、ほぉーっ　そうくるか！と見入ってしまいました。
うつろな眼とした彫刻的な造形の人間とダイナミックなペン画による
狼達のコントラストが特に秀逸。ジャムや楽器やビデオゲーム
などの小物類の描写も程よく五感を刺激してくれます。

話は壁の中から狼が登場するという空想的でコミカルな展開なので
恐怖感を期待すると、ちょっと物足りないかもしれません。

「The Day I Swapped My Dad for 2 Goldfish」という、
本書と同じ作者コンビの絵本もあるようなので、ぜひ見ようと思います。

レビューを見ながら、不思議なストーリに惹かれて購入してみました。

受け付けない人もまれにいるかなと思いますが、絵は評判通り綺麗で、不思議な感じがします。みなさんにも体験していただけたらと思います。
個人的には、この本の不思議なストーリと絵の相性がとてもあっていると感じました。

話の内容に一旦引き込まれてしまえば、英語ということを意識せずにイメージが入ってきます。なんとも不思議な感覚です。

ちょっと本としては高いかもしれませんが、インテリアとして飾っておくこともできるような素敵な本です。
『The Day I Swapped My Dad for 2 Goldfish』と一緒に読んでみるのもいいと思います。センスのいい友達へのプレゼントにも喜ばれると思います。

Neil Gaiman の不思議なストーリーと、
Dave McKean のきれいなイラスト。
どちらも、もの凄く個性的。
どこにもない絵とお話を味わいたければ、是非。
それにしても、子どもが楽しめるのに、大人にも魅力的で、
それでいてオリジナリティーのある絵本って、
なかなかないですよね。

「The Day I Swapped My Dad for 2 Goldfish」と似たような感じのオールカラーの絵本。
壁の中にオオカミが住んでいると主張する女の子とそれを信じない家族の話。
短い話で英語も難しくないのですぐに読めると思います。マッキーンの絵はものすごく綺麗です。