「お姉さまに何かをしてあげたい」と思いつつも、実際は祥子からの見返りがないと
耐えられなかった祐巳。しかし新たな人々との出会いによって周囲を見渡す目が開けます。
もともと素直なので、人や物事に対しても偏見がないところが祐巳の良い所だと思いますが
結局の所、その素直さ・まっすぐさが、祥子が祐巳を求めてやまない理由なのだと感じられます。
二人の姉妹関係がべったり依存しあっていたものから、決定的な変質を迎える作品です。
今後の関係が楽しみです。
この作品を読んでマリみてを見限ることができました。
ハリー●ッターのように、一部のミーハーなファンの前評判で一人歩きしている感がありますね。
まぁ、少女向け小説ですからこれくらいで丁度いいのでしょう。
祥子さまが、祐巳のデートを先延ばしにしていた理由や、紅薔薇姉妹の関係…一応、根本的な疑問点は解決したのですが、どう考えても、あそこまでへこんでいた祐巳が、立ち直るには、理由として薄い気がしてならない内容。はっきり言って、祥子が祐巳に甘え過ぎている点が如実に見えてしまった一冊。読まないと後々の話がわからないけど、出来れば読みたくなかった内容です。