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マリア様がみてる レディ、GO! (マリア様がみてるシリーズ) (コバルト文庫)

価格: ¥460
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
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心が繋がる、体育祭 ★★★★★
第15巻・「レディ、GO! 」。

表紙の挑戦的な由乃さん、そしてタイトルからも分かる通り、この巻は体育祭がメイン。かなり躍動感あふれる、悪く言えばドタバタした展開の、だからこそ面白い内容です。

読みどころ満載で、個人的には大好きな巻のひとつです。
祐巳は、ケンカ別れみたいになってしまった細川可南子が気になり、彼女ともっと話をするために体育祭で勝負をします。負けた方が何でもひとつだけ言うことをきくという条件で……その顛末がまた素晴らしい。前巻で可南子ちゃんを嫌いになった方は、ここでかなり彼女を見直すことになるでしょう。

誰もが生き生きとする体育祭。各所にギャグが散りばめられ、退屈させません。
由乃さんのはっちゃけぶり、祥子さまの学ラン姿、志摩子さんのオロオロ。最高です。
フォークダンスでの会話も印象的。一年生の中には祐巳のファンがたくさんいることも、ここで実感できます。

随所に瞳子ちゃんが登場し、祐巳に絡んでくるのも好ポイント。本当は祐巳の事が気になって仕方ないのに、「大嫌い」とか言ってしまう所なんて可愛すぎます。また祐巳の方が、瞳子ちゃんの好意に全然気付いてないのがまた……。
いつものマリみてとは違いますが、会心の巻ですね。
祐巳のファンなら! ★★★★☆
リリアン女学園の体育祭です。祐巳がケンカ別れした可南子のことを考えていたりとかテーマはいろいろあるのですが、とりあえず体育祭です。とても印象に残った点が二つ。ひとつは玉入れでカゴを背負わされた志摩子が終わってから漏らす一言「由乃さんが怖かった」。もう一つ、個人的にすっごく好きな場面。午後の部が始まる前の昼休み、フォークダンスの輪で祐巳と踊る名も無き一年生。彼女は入学したときから祐巳のファンで、祐巳が参加するのを見て勇気を振り絞ってフォークダンスの輪に加わった、と告白。いいじゃあないですか。なんだか学生時代を思い出してしまいます。ここだけでも読む価値アリです!
由乃さんがはりきってる ★★★★★
今回は体育祭編でつ。
ちょっと閑話休題的な意図があるのかなw
うほほっ?!
とにかく『手術』が終わってからはじめての
体育祭などですごくはりきってる由乃さんが
見れます。
彼女は凄く芯の強い娘だと思うんだよなw
令さまは逆に、繊細だとか・・・。
常連客向けファンサービス ★★★★☆
何かがいつもと違う。

いつもなら、真美、蔦子、祐麒といったレギュラーキャラでも、あるいは令と由乃が剣道部に属しているといった前提知識でも、その巻で初出のときにはさりげなく説明が入る。その後の部分でも、よくよく丁寧に読み返してみれば、同じことが何度も繰り返し説明されていることが見てとれる。

しかしこの巻では、そういった説明がほとんど省かれている。そればかりか、何冊か前に数回出ただけで本編には関わっていない田沼ちさと、あるいは場面上には登場しないが柏木優といった人物を、全く説明なしで文中に出している。

つまるところ、この巻は、このシリーズをずっと読んでいる(あるいはまとめて読破した)常連客向けのファンサービスだ。

すなわち、「キャラクター萌え」をしたい人にとっては絶好の一冊かもしれないが、深い人間関係の話を読みたい私にとっては、この巻の祐巳と可南子の物語だけでは物足りなかった。まあ、その落とし前は続巻『特別でないただの一日』でつけてくれたので、よしとするか。

普段とは違った一面 ★★★★☆
普段の学園生活から場面はかわり、体育祭です。
体を動かす体育祭故か性格が行動に現れて楽しかったり意外さに驚いたり。

更に個人的感想:
・黄薔薇姉妹の一場面には潤んでしまいました(まりみて読んでると結構な頻度で泣いてますが・・・)。
・読む前からちょっと高めだった瞳子の好感度も今回登場回数が多かった事もあってかなり上昇です(笑