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マリア様がみてる チェリーブロッサム (マリア様がみてるシリーズ) (コバルト文庫)

価格: ¥500
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
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新たな風、桜咲く新学期 ★★★★★
第9巻・「チェリーブロッサム」。

巡り来る春。華やかな桜を見上げる新キャラが、表紙を飾っています。
三年生の卒業は即ち、新たな薔薇さまの誕生と、新一年生の到来を意味しています。この巻から主要登場人物紹介のページも一新。ここから最終巻までずっと、この紹介ページの絵柄は変わりません(笑)。

第2部・開幕。新一年生である、二条乃梨子と松平瞳子が新登場。
それにふさわしく前半に至っては終始、乃梨子の視点で物語が進みます。新たな「白薔薇さま」となった志摩子との出会い、そしてその出会いが生んだ大きな事件の様子が描かれます。

主役交代か!?と危ぶまれましたが、後半はいつも通り祐巳の視点で、同じ数日間の裏話が描かれます。急接近する志摩子と乃梨子ちゃんの関係を目の当たりにして、友情とわずかな嫉妬の間で揺れ動く祐巳。
さらには瞳子ちゃんと祥子お姉さまとの、浅からぬ関係にもやきもきするところが微笑ましいです。

新キャラ登場で大きく様変わりする山百合会。瞳子と乃梨子が今後の展開のキーとなっていくのは間違いなく、目が離せませんね。
リリアンの迷える?雌羊 ★★★★☆
 仏像鑑賞が趣味中学まで共学そんな乃梨子が、カトリックの女子校でうまくやっていけるのか?負けず嫌いな彼女は虚勢を張ってがんばっていますが、やはり15歳の娘、孤独感を感じ銀杏の中の桜へ、そこで会う運命の人。
 いつかは此処(リリアン)を去るかもしれない、いいえ去るべきかもと、一人悩み親友の祐巳たちにも打ち明けられない、新白薔薇様(志摩子)、前白薔薇様(聖)との思い出の場所、桜の木へ、彼女を此処に踏み留ませる娘との出会い。
 いつしか、似た物同士悩みを持つ二人が気になるあの人から掛け替えのない存在へ。
新山百合会+新キャラ陶子の画策で、二人の身に事件が、感動物?
新キャラ活躍!! ★★★☆☆
薔薇さまたちは卒業し、新年度。祐巳も二年生になった。
新入生の乃梨子はカトリックバリバリのお嬢様学校に通うことになって、戸惑っている。
実は大の仏像好きなのだ。しかも中学も共学だったから、リリアン女学園の雰囲気に
どうもなじめないものを感じる。
ある日趣味の仏像見学に寺院を訪れる乃梨子だったが、そこで対応してくれたのは
意外な女性だった。…もしや学校で見かけたあの人では?!

新学年ということで、新キャラも登場し、華やかで明るい感じがありますが、
正直ちょっとパワーダウンの感じは否めません。理由としては、今回2編収録されていますが、
同じ出来事をめぐる表と裏方の様子を紹介していて、焼き直し・こじつけといった印象があるのと
主要人物のある秘密が明かされるのですが、それがこういう状況で明かされる理由が理解できない
ということ。

基本的にはぎやかで楽しい分だけ、余計惜しいです。

雑誌版と読み比べよう ★★★★★
1997年に雑誌『Cobalt』に掲載された読み切りの改訂版、乃梨子が入学してから新入生歓迎会で「宗教裁判」(本文より)にかけられるまでの流れを描いた「銀杏の中の桜」と、その経緯を宗教裁判の仕掛け人の側から描いた「BGN(バックグラウンドノイズ)」の2本立て。

最後の結末を読んで、「感動した!!」という気分が半分。もう半分は、「しっかり見えてもたかが高校生」(文庫版初巻より)の彼女たちがここまでやるとはという驚嘆の念。この2つが入り交じった複雑な思いになった。

ちなみに、雑誌版と比べると「ほとんど内容は変わりません」(あとがきより)とのことだが、ストーリーラインと関係ない部分では細かい加筆が大幅に行われている。興味のある方は雑誌版と読み比べるのも一興。雑誌版は別の人が挿し絵を描いてるし。

  ★★★★★
今野先生曰くの「マリ見てシリーズの原点」である「銀杏の中の桜」と、
それの裏バージョンである「BGN」が収録されております。

とりあえず志摩子さんと乃梨子さんの話なので無条件に最高なんですが、
実際、お話としてもおもしろいです。
リリアン女学園が乃梨子さんの視点で異質な環境として描写され、
それから、志摩子さんとの出逢い、宗教裁判とつながっていくわけです。
しかし、宗教裁判の過激さから、一転して大団円にまとまるのは、
すこし違和感があったんですが、どうでしょうか?