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ベスト・オブ・ジャック・ブレル

価格: ¥2,548
カテゴリ: CD
ブランド: ユニバーサル インターナショナル
Amazon.co.jpで確認
人生の区切り目で手にしたCDと絵本 ★★★★★
バンサンの絵本と出逢ったのは『アンジュール』が最初で、この本は
一生の宝物となっている。個人ブリーダーをしているため回りは犬好き
が多いが、プレゼントしてこんなにも喜ばれる絵本は他にない。今回、
『老夫婦』を発注し本を開くと、冒頭に彼女の手紙が紹介されていた。

『私は絵を描いています。ずっと、ブレルを聴きながら描いています。
「老夫婦」というシャンソンを絵にする・・・というこの一連のデッサンの
仕事は、とても順調に進めています。ブレルの歌を聴かずには、一筆
たりとも描いたり塗ったりすることなどありません・・・ 』

音楽は大好きだが、これまではJAZZとかBLUESとかROCK'N ROLL
が中心でシャンソンは深く聴いたことがない。ジャック・ブレルの歌も
耳にしたことはあるが、声が良いわけでもなく怒鳴るような唄い方だし
(加えてハンサムでもなく)、全体的になにかガサツな印象が強かった。
しかしながら、絵本に触れ彼女の気持ちを感じるに従って僕もブレルの
曲を聴いてみたくなり、彼のベスト盤である本CDを取り寄せた。

バンサンの絵本の効果があるのか、それとも定年間近で年齢的な感傷
が加わったためか、若かった時分とは異なりしみじみと音が入ってくる。
絵本のページを進めるにつれ、最初は重たかった「老い」のイメージが
何だか安らかなものに変化していく。それに伴うように、ブレルの声が
何故か懐かしく感じられる。力強く叫んだり、ユーモアたっぷりに囁い
たり、「歌心」溢れる縦横無尽の歌いっぷりには感動してしまった。

今回は歌詞カードをしっかり眺めながら聴いたが、Bob Dylanと同様に、
彼の唄も歌詞の内容を噛みしめながら聴くと良いのかもしれない。
人生の岐路に差し掛かった方々へ、立ち止ったときにはこれらのCDと
絵本とを是非ともお薦めしたい。
コンサート・スタイルか。曲数がもう少しあれば、と思う1枚。 ★★★★☆
現役で唯一の国内盤CDということなので、私も少し感想を述べたい。1つ感じたのは、「あと1曲か2曲、入らなかったかなあ」ということ。確かに、「J'arrive(孤独への道)」も「la chanson de Jacky(ジャッキー)」もない。「la Fanette(ファネット)」はおろか、「le dernier repas(最後の晩餐)」すらない。彼の、数多いヒット曲、名曲を思うと、1枚ものの方で出すのが無理だったのではないか、と思える。2枚組も出ていたのだから、最初からそちらで出すべきだった。かつては、新星堂(オーマガトキ)が、独自に2枚で出していたことがあり、それはなかなかの内容だった。今回のこのCDの特徴は、「ステージで歌った曲優先」のように思える。実際、最初から最後まで通して聴くと、「ライヴのプログラム?」という感じを受ける。「Vesoul(お前の言いなり)」は、TVで歌った映像も残っているので、或いは、「J'arrive」よりは、フランス人にとって、馴染み深い曲なのではないか。最初の2曲は、このアルバムの目玉('77の、未発表曲5曲のうちの2つ)であるし、「l'amour est mort(過ぎ去りし恋=愛は死んだ)」は、「la chanson des vieux amants(懐かしき恋人の歌)」と、テーマ的に似ている。それでこういう選曲なのだろう。だから、構成的に申し分はないが、初めて聴く外国人には、少し不親切ではないか、と思った。では、2枚組の方は、というと、そちらは、序盤に例の未発表曲5曲がすべて入っているため、やや、晩年に重きを置いた、それこそ、「重い」構成となっている。古くからのファンは、これで大満足だが、逆に、初心者はとっつきにくくなってしまった嫌いがある。良いベストは、選曲はもちろん、その配分も優れている。かつて、曲数は14曲のみと少ないが、「これぞ、ベスト!」(同名「ザ・ベスト・オヴ・ジャック・ブレル」L25B-1025)というのがあり、「シンプル・イズ・ベスト」が、これほど似合うアルバムは無いと思ったぐらいである。
この声がお嫌いな人もお好きな人も...あなたは? ★★★★★
「私は行く」という意味ながら「孤独への道」という曲名をつけられた「J’ARRIVE]というタイトルのアルバムがある。
その曲はこのアルバムでは聴く事ができないのだがみなさんに他の曲も聴いてもらいたく僭越ながら私の解説を通して
もっとJ.ブレルに導けたらと思う。

〜「孤独」- ジャック ブレル〜
  訳: 蘆原英了
菊から菊まで
二人の友情は大切だ 
菊から菊まで
死の絞首台が二人のドラマ
菊から菊まで
他の花はそれぞれに咲き
菊から菊まで
男も泣く、女も泣く

僕はそこへ行く、そこへ行く
でも僕はもう一度何を愛せよう
骨を太陽に
夏に、春に、あしたにさらす
でも僕はもう一度何を愛せよう
河が河であることを見とどけ
港が港であることを見とどけ
僕をそこに見いだす

僕はそこに行く、そこに行く
でも、どうして今
どうして、そしてどこへ
僕はとにかくそこへ行く
でも、僕は今までただそこへ行っただけだった

菊から菊まで
そのたびに孤独になる
菊から菊まで
そのたびに何かがあまる
僕はそこへ行く、そこへ行く
でも、僕はもう一度何を愛せよう    
汽車に乗るように恋を得ること
もっと孤独で遠くへ行くために
安心するために                    
                   
僕はそこへ行く、そこへ行く             
でも僕はもう一度何を愛せよう            
まだふるえてる君の罠に落ちること         
そして恋に灼かれ斃れ                
心が灰になる                      
僕はそこへ行く、そこへ行く
君が早めに着いたのではなく
僕が遅かったのだ
僕はとにかくそこへ行く
でも僕は今までただ
そこへ行っただけだった

蘆原英了;父蘆原信之と 母藤田きくとの間に生まれる。母きくの長兄はベルエポック時代パリに活躍した画家藤田嗣治。
父の次兄嗣雄はあの日露戦争を勝利へと導いたカミソリと呼ばれた大軍師児玉源太郎の娘と結婚している。
伯父、嗣治を頼って早くよりパリに青春時代を過ごす。青春時代をパリに過ごすといえばかの堀口大学も外交官の父親に長らく連れ添って
その”上等な”環境の中で高められていった日本語の語彙能力をフランス文学を素材として開花させて行ったのであった。
この詩は、己の”生=死”をじっと見つめ出来上がったのだろう。
この詩人ならではの極度に凝縮された孤独感が己ずとこれほどの精神的な格調の高さを獲得している。
菊は弔いに用いる花だがこれを無に置き換えると判り易い。無-生-無、という訳だ。
「でも、どうして今、どうして、そして何処へ」ーこの上なく純粋なこの詩人のイマジネーションの極みにおいて己の死と向き合って迸り出た魂の叫びである。
何故星3つなのか!? ★★★☆☆
ジャック・ブレルがシャンソン史に残る偉大な歌手(シンガーソングライター)であることは全く否定しません。でもでもどうしても彼の顔と声の質が大嫌いなタイプなのです。これは生理的なものでどうしようもありません。よって本来星5つのところ、顔と声で星1つづつ減点して3つとしました。わがままなのは重々承知ですが歌手とか俳優についてはこういう事って結構ありますよね。因みにバルバラがブレルの曲を歌っているのは大好きです。…蛇足ですが、昔学生の頃PHILIPSレーベルのLP「シャンソン・ディスク・ドール・コレクション10 行かないで/ジャック・ブレル」というのを購入して持っているのですが、裏表紙の曲紹介の部分で第1曲目の「華麗なる千拍子(La Valse a Mille Temps)」が誤植で「華麗なる手拍子」と印刷されているのを発見しました。植字する人が「千拍子なんてないよな。手拍子(漢字としては似ています)の間違いだろう」なんて考えたのが目に浮かぶようです。この曲は昔宝塚歌劇の主題歌としても有名になったステキな歌なのですが、いくら何でも「手拍子」じゃ河内音頭みたいだなぁと大笑いした覚えがあります(英語と違い、シャンソンのフランス語の翻訳には結構誤植・誤訳の類が多いようです)。
強烈な・・・ ★★★★★
 ラジオ深夜便でぐうぜん聞きました。あまりにも強烈に印象が残ったので、ついに
 買い求めました。 こんなにすごい歌手と歌があったのかー、と思いまして。
 声はだみ声で決してきれいな部類ではないですし、言っていることもフランス語
だからわからないのですが、それでも伝わる心からの叫び。そして、シャンソンらしい切ないメロディライン。哀愁と情熱が漂っているのですね。
う〜ん、ヨーロッパ。リアルなヨーロッパ。
 私は今のところ、アムステルダム」が特に気に入ってます。とっても感動的なライブで、熱狂が伝わります。
 もっともっとこのアルバムを聞き込んで、いろいろな曲も堪能していこうと思います。
 こんな人はどのジャンル、どこの国でもなかなかでてこないでしょう・・・
 この歌手のことをもっと知りたくなります。