発売されて数年経ち、何を今さらと思われるかもしれませんが
２０１０年、いち営業マンとして読んでみました。

ブリタニカではありませんが、完全歩合制の外資系を知っています。
和田さんのように『人を見る目がある世話焼きタイプ』はガッツリ儲けます。

この本は和田さん自身のブリタニカでの記録です。
引っ込み思案だった和田さんが売れる営業に。
さらに上に立つ立場になってからも、
一見ダメそうな新人さんをあのテこのテで売れる営業マンに！


が。
実際には、（こちらから頼んでも）あーしたらイイ、こーしたらイイと
客観的に指導してくれる人はあまりいないもので
上司ですら「数字取れてんだし、それでいいよ〜」とテレ笑い。

お給料が歩合制でヘタしたら￥０の可能性があったり、
コミッションがあったり、自営業のような非雇用だったり
どこかハングリーな部分がナイとダメなんでしょうかねぇ。

和田裕美さんの本ははじめてです。最近たくさん並んでいるのは知っていたのですが、ちょっと違うかな？と思っていたから。
ツイッターをやりだして和田裕美さんのつぶやきを読むうちに、いい感じの人だな〜、と思ったのが１つ。
もう一つは、した事が無い「セールス」に興味が出て来たからです。

良かったポイント
・初めての契約の話が良かった。
マニュアルのクロジングトークを無視して、自分の言葉で友人に対するように話をしたから成立した。
・「チョウになったケムンパス」
普通では難しいな〜と思えたケムンパスさんの欠点を個性に変える事でチョウに変身した。
・「私、人と会うのが苦手なんです。」
カウンセリングの中で「断られてもいいのですよ。断られる事によってプライドを傷付けけられたと感じるのはちょっとした勘違いです。」のくだり。

とても親身に相手のことを考えてくれている、という温かい人柄が出ています。ほんわかする本です。

毎度、和田さんの著作を読むと感じるのは、相手のことを想い、背中を押すことができる素晴らしさ。
その点が、営業の結果に結びついているのだろうと思います。

以下、参考になったことを。

◆まず、外見からつくりなさい

◆聞く力
→聞いて、聞いて、聞いて、聴いて、訊いて、話す

◆決めるのはお客さん
→背中を押す営業でありたい
そして、お客様に気持ちよくYESを言ってもらおう

◆医者と弁護士になるクロージング
→「この盲腸は切ったほうがいいですよ。すぐに手術しますか？それともとりあえず薬でちらしますか？」
大きな方針決断は営業である私がしても、最後の小さな決断をお客様にしていただく。
お客様の運命はお客様自身に決めていただく。

その仕事、徹底的にやっていますか。本当にやっていますか。

この本を読むと、静かに和田さんからコーチングを受けている気分です(笑)。

　私は和田さんの書を読むのがこれが初めてだった。和田さんの書は有名だが、その意味が良く分かった。内容は、もちろん営業についてのノウハウ。書いてある言葉は他の書のものと似ているが、その言葉の説明が非常に優しく丁寧。だから、分かりやすく、納得できるし、本当に共感できた。それから、人柄の良さがとても伝わってきた。

　この人は本当にアドバイス上手である。この昨今、細かくズバっとアドバイスを言ってくれる上司はなかなかいないもので、分かっていても言ってくれない人が非常に多い中、部下に対して、非常に面倒見が良いのだなと尊敬してしまうし、和田さんの部下になりたいとさえ真剣に思ってしまった。　営業と関係ない仕事の方にも読める本だと思う。この人の本は一冊くらいは読んで置いた方が良い。私も再度読み直そうと思う。

年収3800万円獲得した、和田裕美さんの、営業に関する本。
この本を読んだからといって誰もが売れる営業になれるかは疑問ですが、考え方には納得させられます。
この本を読んで感じたのは、単なる営業マニュアルじゃないな、ということ。営業マニュアルという視点を通して、人間として大切な考え方を少し学べたような気がします。
本に書いてある内容から、和田さんのポジティブな雰囲気みたいのが伝わってきます。和田さんと話してみたい、遊んでみたい、と感じましたし、確かにこの人なら物が売れるのかもなぁ、と思いました。
「営業も悪くないかもな」そんな風に思える本です。営業をイメージで毛嫌している就活生にもオススメ。