わくわくの醗酵
★★★★☆
ぷくぷくと泡がたっているとなぜかわくわくしませんか?
サイダー,発泡入浴剤,シャンパン,などなど。
じっくりとぷくぷくと付き合いたくなったら,お酢づくりの道に足を踏み入れるのは楽しいかもしれません。
大量生産のお酢はとても安価に売られていますが,それはお酢の世界のほんの一部分だけなのだということをこの本は教えてくれます。
最初に柿酢の作り方がいきなり記されます。
そこから酢づくりの基礎知識からさまざまな種類のお酢の各論へと読者は導かれます。
著者は出会ったお酢はつくらずにはいられません。日本のみならず世界中のお酢の作り方を開発してゆきます。バルサミコ酢の作り方なんて感動しました。
最後にはつくったお酢の活用方法がいろいろと丁寧に示されているので,毎日の生活の中に取り入れたくなってしまいました。
梅あたりからやってみようかな。
解りやすい 酢の本
★★★★★
酢が発酵調味料として 味噌とか醤油より先にあったとか。
これだけでも面白いが 著者の話は、自然が必ず背景にあることが素晴らしく。
細かそうで大胆な微生物の話が生きてると感じさせる。
酢の作り方の本としては、今のところこれ以上のものはないと思う。
歴史的快著
★★★★★
「酢」について、これほど深く掘り下げて魅力を伝える著作は今まで存在しなかった。
大量生産の味気無い「ス」を「酢」だと勘違いしている現代社会においてはある意味仕方の無いことだったのかもしれない。
しかし本著は「酢」本来の魅力を余すことなく語り、また醸造方法も懇切丁寧に指南している。
著者の博識は言うに及ばず、人柄まで垣間見ることが出来る歴史的な快著だと思うので自信を持って諸氏にお奨めしたい。