この本について
★★★★★
この本は、様々な領域の優れた実践者がどのように行動の中でその知識を発揮しているかを考察しています。この本は大きく三部からなります。第一部は理論編で、専門職に就く人々の知識は実践の中でどのように用いられているのかを理論的に考察していきます。この第一部が本書の目玉と言えるでしょう。第二部では、第一部の理論的考察をもとに多くの事例を分析していきます。一連の分析の中では様々な領域の事例が取り上げられています。例えば、都市計画、心理療法などが取り上げられています。したがってそれぞれの領域の専門語が出てくるので、多少英単語は難しいかもしれません。そして第三章では、本書の結論が述べてあります。この本の主張は一貫しており、論を追っていくのはそれほど難しくはないと思います。
この本は「行動における知」ということがテーマなので、様々な読者がそれぞれに得るところのある本だと思います。