インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

知の教科書 ソシュール (講談社選書メチエ)

価格: ¥12,727
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 講談社
Amazon.co.jpで確認
面白い、きちっとした知の教科書。 ★★★★★
シーニュsigneの構成から始まる、本書の中心のところは、後で読むとして、
初めのほうの、ソシュールの天才ぶりを書いている部分だけでも、血沸き肉踊る
面白さですね。
1871年14歳の時のはじめての論文で、言葉のはじまりを、最低2個の子音か
らなる語根からなるのだと考えたこと、3個の子音のばあいは、12種類の語根の
可能性を提起したといった話が面白いですね。
高津春繁「印欧語比較文法」によれば、A.Meilletが印欧共通基語の語根の形は
(子音+e+子音)など5種類あると言ったそうですが、メイユの本が出たのは
たぶん20世紀の初めですね。
風間喜代三先生がどこかで、ギリシャ人がはじめて外海に出た時に、広々した大
海原をみて、思わずタラッタtharattaといった、これが「海」のギリシャ語の始
まりである、と書いてますが、物の名前がどうしてきまったかは、興味深いですね。
ソシュールの入門書としては最適ではないでしょうか ★★★★★
 ソシュールの生涯、ソシュールの研究内容、とりわけ後の構造主義・ポスト構造主義へ大きな影響を残すことになった一般言語学講義や、その後新たに見つかった遺稿なども交えたソシュールの構造言語論、さらにはそこから影響を受けて発展した構造論的な思想の数々が非常にわかりやすく解説されている。

 同じ著者による「20世紀言語学入門」とかなりダブるところもあるが、さらに分かりやすくした著書と言えるだろう。

 著者が強調している部分をあげておきます。

「「シニフィアン」と「シニフィエ」との関係については、くれぐれも、それを「ことば」と「もの」との関係と混同しないようにしなければならない。」

「・・・ソシュールは世に蔓延していた先入観に対し、きっぱりとそれを否定する

  あらかじめ確定された諸観念などというものはなく、言語が現れないうちは、何一つ分明なものはない。 (『講義』一六一/一五五)

 これはソシュールの掲げる根本原理であり・・・」
ソシュール入門書の白眉 ★★★★★
中央大学にて言語学者丸山圭三郎の師事を受けた著者のソシュール入門書。
私は通常、新書=広範な知識を集めた入門レベル 選書=専門書の基礎レベル  と言った感じであると認識しており、ソシュールについては新書の流行に伴って様々な著作が出版されているのが現状です。
しかし、本書が出版されてから4年をおいて尚、本書を上回る分かりやすさを持つ書籍は存在しないと感じます。

難解さを廃し、分かりやすい言葉・表現を用いながら、ソシュール言語学の用語や理念の解説はもちろん、ソシュールの幼少から死後に至るまでの経歴、ソシュール理論の発展に伴う実存主義から構造主義への転換まで、広範な著者の知識を披歴しています。

ソシュールに限らず、言語学に触れようと考える方は、まずこちらの本から足を踏み入れられてはいかがでしょうか。
非常に読みやすく中身も濃い ★★★★★
 言語学史などの著作の多い加賀野井氏の最新作。
 非常にユーモアあふれる小気味のよい文章でありながら、必要なポイントは押さえてあり、また近年の研究動向などもフォローしてある。
 特にソシュール研究のブックガイドはお勧め。言語学の父と言われ、名前は知られていても難解であるため敬遠されてきたが、この一冊から始めてもよいのではないか。