が、もともと50年以上前の本だけに、最近の本に比べると何とも言えず読み進めにくい。字体のせいもあるのだが、はるかに前の式番号を頻繁に参照させることが一番の要因であろうか。具体的には「(4.126)式を導出するのに(2.61)式を用いる。そして(4.123)は(4.97)に一致する」といった具合である。評者はこの点で非常にストレスを感じた。また式展開も決して丁寧とは言えないので、初学者には岩波から出ている長岡洋介氏の統計の本のほうがわかりやすいだろう。