『Frozen Pizza』は８編のうちの一つのお話のタイトル。決して『美味しい』内容の話ではなく、『皮肉』を込めたタイトルになっている。
残りの７編も、半分程度は同じ様な皮肉たっぷりのタイトルが付いている。『heavy irony』に馴染めない読者もいるはず。

同じレベル６であれば、『THE WAY HOME』の短編集の方が読みごたえがある。

イギリスが持っている多様な面を描き出している短編小説集です。
八つの短編から成り立っています。歴史を感じさせる作品から、内面描写をしたもの
単純なすれ違いからのこっけいな話、現代英国が抱える問題を描いたものなどがあります。
100ページ弱の小さな本ですので、英語学習者にはとりくみやすい教材です。
使われているのはイギリス英語です。イギリス英語の特徴的な言葉がたまに出てきます。
CDがついている版もあります。

英語学習者向けの本ですから、比較的やさしい言葉で書かれているのは、まあ当然でしょう。でも、あなどるなかれ。一遍一遍を読み進むうちに英国の味、色合いみたいなものが、見事に表現されていることに気付きますね。
こんな物語を日本語に置き換えたらどんなだろうなんて、ちょっと想像を膨らませてみると、案外学習用リーダーの枠を超えた短編集が出来上るんじゃないかなって思います。
このヘッドワード3800の一冊の英語の本が織り成す世界。
あなたも体験してみてはいかがですか。