アメリカが弱体化しているのに対して、
EUや、米投資銀行のレポートから登場した‘BRICS‘諸国
(ブラジル・ロシア・インド・中国)の力が
この世界で相対的に上昇、地域的な覇権を握りつつある。
国際金融筋の間では、アメリカが既に
「実質的には」破綻していることが常識となっており
アジア諸地域の資金還流という名のカンフル剤によって
何とか生き永らえているに過ぎない。
そういう状況の中で、我が国日本は引き続き
対米従属姿勢を崩していないように見える。
この姿勢をこのまま続けていくことは、突然の金融破綻といった
米国発の危機と一蓮托生になってしまうリスクを孕む。
日本は目立たずにアメリカから自立する意思をもち、
中国やロシアといった近隣大国と関係を強化、
突然来るかもしれない覇権交代に備えよ、と氏は訴える。
反米ではなく、「非米」の同盟はその第一歩である。