でも、この本を読み終わった今はただ単に「かわいそうに」だけの感情ではおさまりきりません。怒りや悔しみ、涙がとまりません。本当に善良で、なんの罪もない被害者の正和さんを惨く、残酷なリンチをした上に、殺害…まったく動こうとしない警察、必死で息子を探す両親…正和さんの勤めていた大企業の対応にも怒りを覚えます。
このような残酷な出来事がもう二度起こることのないようにそして、この事件を風化させないように…一度、読んでいただきたい一冊です。