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ドッペルゲンガーの陰謀 (ハヤカワ文庫SF ロ 1-370 宇宙英雄ローダン・シリーズ 370)

価格: ¥1
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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新アインシュタイン帝国のポジションを死守せよ!激闘ローダン・シリーズ第370巻。 ★★★★★
ローダンのドッペルゲンガーを使って人類のかくれ場NEI(新アインシュタイン帝国)のポジションを入手し潰滅を企むラール人とテラナーの激闘を描く大長編SFスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第370巻。本国ドイツでの通算740巻目を飾る執筆者は実力派フランシスと大御所フォルツです。ここまでの作者別登場回数順位はフォルツ147、ダールトン146、エーヴェルス118、マール104、クナイフェル69、シェール51、ブラント38、ヴルチェク31、フランシス29、ショルス4、シェパード3となります。本巻では毎回楽しみな名も無い脇役テラナー戦士の印象的な活躍が二編味わえます。
『ドッペルゲンガーの陰謀』H・G・フランシス著:ラール人はヴラト信仰に篤い惑星エンジョックにローダンのドッペルゲンガーを出現させNEI工作員を炙り出そうと企む。本編では惑星独自のファースト、セカンドで区分される奇妙な身分制度が興味深く、テレポーター、ラス・ツバイを襲う細胞活性装置の不調による生命の危機が強烈に胸に迫ります。『オルクシィの制御主任』ウィリアム・フォルツ著: ハルト人をNEIの本拠惑星へ招く密命を帯びた使者カルメクは偶然旗艦マルコ・ポーロと遭遇し ‘ローダン’から人類のかくれ場への案内を請われるのだが・・・・。本編では若い戦士カルメクの印象を語る声が各章冒頭に記され、複雑な彼の内面に迫る悲しい人生のドラマに心奪われます。
本巻の翻訳者、渡辺広佐氏のあとがきは高校の同期会がきっかけでハマった短歌の自信作を披露されています。工藤稜氏の表紙イラスト第3弾は旗艦マルコ・ポーロをバックにした邪悪その物の‘にせローダン’でど迫力の眼力を感じさせます。最近最も気懸かりなのは120年振りに再会した昔の仲間達が互いの心に隔たりが出来てしまった点で、一刻も早く以前の結束力を取り戻して一枚岩で強敵に立ち向かって欲しいと願います。