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ニューグ作戦 (ハヤカワ文庫SF ロ 1-369 宇宙英雄ローダン・シリーズ 369)

価格: ¥1
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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宿敵ラール人の仕掛ける卑劣な罠を回避せよ!白熱ローダン・シリーズ第369巻。 ★★★★★
人類の秘密帝国のかくれ場を突き止めようと策謀を巡らすラール人とテラナーの静かな攻防を描く大長編SFスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第369巻。本巻の執筆者は、SF本格派のヴルチェクと人気抜群のエーヴェルスです。新アインシュタイン帝国の大行政官アトランの築いた秘密帝国のポジションを掴めずに苛立つヘトソンの告知者ホトレノル=タアクは人類に対し卑劣な罠を仕掛けいよいよ積極的に動き始めます。
『ニューグ作戦』エルンスト・ヴルチェク著:故郷銀河に帰還したSZ=2乗員ラス・ツバイらは燃料不足を補うべくアトランの協力でニューガス燃料を貯蔵する惑星オリンプへと向かうが、そこではラール人が卑劣な罠を仕掛けて待ち構えていた。本編では懐かしいロボット皇帝アーガイリスや旧ミュータント部隊タコ、キタイ、ウリウの活躍とニューガス燃料の理論や交換シーンにSFならではの醍醐味が味わえて満足しました。『ラール人の駆けひき』H・G・エーヴェルス著:人類の殖民惑星トマルケインでは救世主ヴラトを崇拝するヴラトシスト、ラール人の手先のスパイ組織、USOスペシャリストらが水面下で活動していたが、ある日突然宇宙から巨大な球形艦が飛来し惑星住民達は嘗て無い大興奮に包まれる。本編では熱狂する群集の中で151歳の老古参兵クッティングが冷静な判断力を見せる若者に負けない渋い活躍に勇気づけられました。
本書の翻訳者、赤坂桃子氏のあとがきは昨年の9月連休に訪れた草津温泉とドイツ人医師ベルツ博士にまつわる話題の紹介です。工藤稜氏の表紙絵第2弾ですがアフロテラナーのラス・ツバイは良いとして我らが英雄ローダンの横顔が「あれっ何処か変だな」と思ったら・・・・本文を読んで成程ねと納得しました。本書後半からの展開で「悪夢の平行宇宙」の時の興奮を思い出しまして、今回も両陣営による「狐と狸の化かし合い」が面白くなります様にと願っております。