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ノモンハン事件日本陸軍「失敗の連鎖」の研究

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: ワック
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分かりやすいです! ★★★★★
 よく出来た本だと思う。地味だけどシッカリしている。読み応えありますよ。「戦争を理解するうえで」はとても役に立つと思う。コツコツと戦争に必要な事がかかれてあり、それを日本人がいかに分かってないかが分かる。平和が常の日本人には戦争が良く分からない。なったらなったで理性を無くして行くとこまで行ってしまうのが日本人。ノモンハン事件も「事件」と呼ぶより「戦争」だ。しかもこの題にもある「失敗の連鎖」とはよく言ったもので、正しくそれだ。今もその流れは続いている。現代の日本で、だ。失敗を隠し続ける癖のことだ。隠したってろくな事は無いはずなのにその事に思いを馳せない。「どうせそのうち皆忘れるから…」と思っているのだろうか、それがあの戦時中にもあった。それはともかく、この本は地味だけど面白い。一々書いてある事が納得できる。説得力が有るのだ。それはシンプルだからだ。物事の真理というものは「世界の頭脳」と呼ばれた人達も行き着くことだが、真理は突き詰めていくとその殆どは足元に転がっている。あの戦争も一つ一つ事実を検証していくと、甚だ呆れるしかない、あまりの杜撰さに開いた口も塞がらなくなることが多々ある。「こんなことやってたら勝てるワケが無い…」と。
独りよがりの都合の良い解釈 ★☆☆☆☆
事件における部隊の編制や移動などについての史実との相違点や主観的推測が多く、独りよがりの解釈が目立つ。

 当時の生き残りの日本兵への取材などもないままにロシアの戦闘機は圧倒的な性能で日本のパイロットは太刀打ちできなかったとか、勝手な解釈による迫撃砲の攻撃力指数なるものを作り出し、それを論拠にするなどはその際たるものである。 まったく旧軍に関係のない私でも当時の陸軍を弁護したい気にさせる内容である。

ノモンハン戦を深く理解するには好適。「矮性」には疑問があるが... ★★★☆☆
 1939年に日本・満州軍とソ連・モンゴル軍間で戦われたノモンハンの戦いを題材に旧日本陸軍の組織的欠陥を論じた本。終わりでは、日本がノモンハンの歴史に学んでいるかを、2000年のシドニーオリンピックの野球を題材に検証している。
 「矮性」という視点から日本陸軍の欠陥を論じている。

 他のノモンハン戦を扱った書籍ではあまり言及していない当時の軍隊組織の人数や砲の数を解説している点ので、ノモンハン戦を理解するガイドブックとして役に立つ。残念なのはその数字のいくつかに明らかな誤字があることだ。

 著者が言う「矮性」は、日本の経済基盤に原因を求めた方がいいと思うので、私としてはは納得しがたい。しかし、ソ連が短期間のうちに自軍の欠陥を修正したのに対し、日本軍が何の手も打たずに、同じ失敗を繰り返したことや、一つの目標に複数の組織が協力できないことについては、私も同感だ。

 最終章のシドニーでの日本野球チームの例を見ると、日本人がノモンハンの失敗をいまだに繰り返しているように思える。しかし、いち早く審判にビデオを導入している大相撲や、強くなった日本サッカーや、発展を続けるK-1、PRIDEなどを見ると、組織によっては、ノモンハンの失敗を克服している所もあると思う。

 今後は、ノモンハンの失敗を繰り返す組織と、克服した組織に大きく分化していき、前者が滅び、自然淘汰されていくのではないだろうか。