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ノモンハン事件―機密文書「検閲月報」が明かす虚実 (平凡社新書)

価格: ¥798
カテゴリ: 新書
ブランド: 平凡社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:小林英夫/著 出版社名:平凡社 シリーズ名:平凡社新書 483 発行年月:2009年08月 関連キーワード:ノモンハン ジケン キミツ ブンシヨ ケンエツ ゲツポウ ガ アカス キヨジツ ヘイボンシヤ シンシヨ 483 のもんはん じけん きみつ ぶんしよ けんえつ げつぽう が あかす きよじつ へいぼんしや しんしよ 483、 ヘイボンシヤ ヘイボンシヤ 7600 へいぼんしや へいぼんしや 7600、 ヘイボンシヤ ヘイボンシヤ 7600 へいぼんしや へいぼんしや 7600 ノモンハンの虚実入りまじった事件像は、どのようにして輪郭が作られたか-。当時の新聞報道、郵便検閲の実態、作戦当事者の手記、回想記などを検証し、七〇年前の事件が今に問いかける意味を考える。発掘された関東憲兵隊の検閲資料から、あぶり出される事件の真相。 序章 最果ての地ノモンハン第1章 国境紛争の歴史第2章 ノモンハン事件戦史第3章 検閲から
読みごたえのある好著 ★★★★★
興味深く読んだ。特に日中戦争とノモンハン事件の関係が興味深い。北方問題の解決、北進の一環としてノモンハン事件をとらえる見方が一般的ななかで、辻の言を引きながら日中戦争解決の一環として事件拡大の意図を明示した点は日中戦争の著作を多数上梓している著者ならではの着眼点だと思った。またソ連のスターリンの粛清がソ連・モンゴル軍に与えた影響や甚大なソ連軍の損害状況など、これまで明らかにされてきた点もおさえていて、読みごたえのある一冊である。
ノモンハン事件の「虚」を生み出したプロセスを明らかにした一冊 ★★★★☆
「こうした死で購われた貴重な戦訓すら、検閲で封じ込まれていくこととなったのである」。

この著者はすでに、日中戦争や満州についての著作を書いている。本書では、その際に調査したデータや深めた見識をふんだんに活用して、今までのノモンハン事件を扱った著作とは少し違った角度から、この悲劇的な戦いについての分析を試みている。

特に特筆すべきは、検閲月報の分析である。掲載されている例の数は多くはないものの検閲に引っ掛かって宛先に送られることなく握りつぶされた現地からの手紙は、赤裸々に日本軍の苦戦の様子の一旦を示している。また、当時の満州の検閲体制がこの戦いによって強化されたことや、検閲によって実態とは異なる報道が行われることになったことを示す内容は非常に興味深い。

それ以外にも、ソ連のモンゴルでの粛清の様子や、日本軍の当初の勝算、この事件を取り巻く当時の国際情勢や関東軍の内情及び検討状況についても幅広く扱われている。当然、ノモンハン事件そのものに関するデータも、近年明らかになって一部で話題になった旧ソ連側の死傷者数の数などのデータをきちんと反映している。辻政信の著作の矛盾や、事件後の陸軍内での処置、さらにはなぜこの事件がその後の日本陸軍の近代化や機械化につながらなかったのかについても、一定の見解を示している。

既にノモンハン事件について一定の知識を持っている人でも発見があり、一読の価値がある。
終戦の夏におススメの一冊 ★★★★★
大変興味深い一冊。特に、ノモンハン事件を日中戦争との関連で捉えている部分は秀逸である。著者の小林英夫は日中戦争に関して、講談社新書等から書いているが、今までのノモンハン研究で多く見られてきたノモンハン事件はソ連との対立、あるいはモンゴルとの対立という視点から述べられているが、それに加えて中国との関係を打開するために衝突を起こしたという主張は示唆に富む。
また、著者が他の本『満鉄調査部事件の真相』(小学館)でも触れている関東憲兵隊検閲月報を駆使して、この事件の真相を隠蔽したという事実に触れているという点も興味深い。太平洋戦争中に行なわれた情報操作の端緒を垣間見ることができよう。
終戦の夏に読めて大変勉強になった一冊であった。
ノモンハン事件の感想 ★★★★★
この本は、これまでに書かれた多くのノモンハン事件の本当とは一味違う独創性を持っている。これまで読んだ本では日本軍惨敗と書かれていたが、兵を中心に現場の指揮官がいかに頑張ったか、その結果ソ連・モンゴル軍にいかに多くな打撃を与えたかが分かりやすい文章で見事に書かれている。また、ノモンハン勝利の伝説がいかに作られていったのかが歴史の記憶という面からも描かれている。また、満州国関東憲兵隊検閲月報も上手にその証明のためにはめ込まれている。満州国とモンゴルの軋轢も盛り込まれた本書は歴史の勉強に非常に役に立つ本であった。