英会話の学習で最近注目されているのが「音読」である。音読というと、中学・高校のとき、教室で先生の指示にしたがって練習したのを思い出す人も多いだろうが、教室外で1人で行ったという人は少ないはずだ。日本人が英語を「聞けない・話せない」根底には声に出して発話する絶対量が不足していることがある、というのが音読学習の根拠である。音読を繰り返すことによって、「理解している英語=知的記憶」を「使える英語=運動記憶」に転換しようというわけだ。
しかし、ただやみくもに独習するのも心許ない。そんな学習者のために、音読トレーニングプログラムを提供しているのが本書である。「挑戦編」と銘打たれているように、入門編、標準編とある姉妹書の最上位レベルのものだ。TOEICのスコアで600点以上という設定であるが、実際に音読学習に使用されるテキストは高校1年生用のさまざまな教科書から取られた文章で、中級の英語力があれば問題なく取り組めるだろう。
トレーニングは、「CDを聞き内容を推測する」「CDを聞きながら音読する」「自力で音読する」「音読筆写」というように具体的なメニューにしたがって進められるようになっている。ユニークなのは、音読しながら英文を書き写す「音読筆写」。これは目だけでなく、口、耳、手など身体をフルに活用したトレーニングで、本書によれば、6か月続けるとTOEICのスコアが100~200点アップする程度の効果があるそうだ。巻末には自分の学習結果を記入できる「トレーニング記録帳」も用意されている。(成重 寿)
英語勉強堂
★★★★★
【中級者用】「英会話・ぜったい・音読」シリーズの中で、自分のレベルにあった正・続を購入し、音読トレーニングを開始してみてください。音読はCDの音声を聞きながら、繰り返し繰り返しすることです。国弘氏は最低500回と言われています。全部の文が、CDに合わせてリピーティング出来、書き取り出来るところまでやり込んでください。(ここに「ぜったい音読」の教材がレベル別に6冊紹介されています。一見、何の変哲もない教材のように見えます。でももしあなたが、今は英語で自由に聴いたり、話したりできないが、そういう風になりたいと思い、学校にでも行こうかなと考えるのであれば、まずこのシリーズの入門編から練習してみてください。英会話学校へ行くだけでは、出来る様になるのは挨拶までです。このシリーズの6冊を説明の通り徹底的に練習すれば、学校へ行くより遥かに安い投資で、その何十倍もの効果があることを保障します。「ぜったい音読」は、「ぜったい」にあなたを裏切らない。保障します。それくらいこの教材は優れものです。)
トキメキ!あけぼの堂
★★★☆☆
『「英語オンチ」は絶対なおる!』で紹介。
有言会社勝本商店
★★★★☆
音読の方法を学ぶ為の本。CDと解説付きで、やり易いと思います。減点1は、材料を教科書から取っていますが、やはり教科書の英語は面白くないんだな…
Natural Days
★★★☆☆
【耳慣らし】 他に入門編と正編があります。別にこの本を薦めているわけではなく、高校の教科書を有効活用せよといいたいのです。この本は実は、高校のリーディング教科書からの引用に音読CDを付けただけなのですが、リスニングの耳慣らしとしては、高校教科書程度で十分です。「教科書と聞いただけでテンション上がらないんですけど」などと言わずに、スポーツ感覚で遊んでみてください。//現在高校1~2年生の人は、リーディングの復習の際に、教科書併用CDを買ってきて、耳慣らしをするといいでしょう。リーディングとリスニングの勉強をバラバラにやる必要はありません。バラバラにやっている時間はありませんし、リスニングだと「かえり読み」できないので、構文・ボキャブラリーが確実に身に付いているかのテストにもなります。///この本に訳が掲載されていればもっと使いやすいけど・・・。
参考書ミシュラン
★★★★★
挑戦編は高校1年のリーダーからの抜粋です。内容も面白く、何度も音読を繰り返しているうちに、スラスラよめるようになり、快感です。英検2級程度の力があれば、大丈夫でしょう。
NEC UNIVブックストア本店
★★★★☆
ベストセラーの姉妹編。上級編にあたる。
語楽堂
★★★★☆
「言葉は音」という理屈から言えば、話すということは実際に音を出して訓練していかなければ上手にならないわけです。わかっていてもななかなか実行できない音読。とりわけ大人になればなるほど「何でこんなに何回もこえださなければいけないんだあ?」なんてつい面倒くさくなってしまうんです。それがだめなんだと己の経験からよくわかりました。良くできている教本だとは思いますがそれ相応の努力が求められるのは言うまでもありません。
講談社インターナショナル
★★★★☆
<◆KODANSHA POWER ENGLISH 12-3◆
CD45分1枚付き
癒しのブックショップ
★★★★☆
同時通訳の草分けである、国広さんはかつての私の友人の先生でした。久々の新刊書です。