企業活動の世界的再配置が企業の国籍の重要性を
低下させているというのが本書の要旨である。
製造、マーケティング、アフターサービス、R&D・・・。
さまざまな企業活動が、世界で最も便益が高いところに
配置されるようになった。
これこそがグローバル化であり、
現代とこれまでを決定的に区別している。
そしてこの企業プロセスの再配置は、
私たち一人一人のヒューマンキャピタルが
世界的競争にさらされていくことの説明になる。
あなたにとっても決して他人事ではないのだ。
本書を読んでくるべき指針を立てねばならない。
この本は是が非でも読まなくてはならない本だ。
しかもこれから国家や大きな組織を背負っていく人は特にだ。
そして、これからの将来を考える上で、
大学新1年生に新たな生活のスタートと共に読んでほしい。
「本当のジョブ・セキュリティは、大企業に就職することからではなく、他の人が真似のできないスキルを習得し、自分自身に競争力をつけることからしか得られない」
本書を読んでいなければ、私も今ごろ同年代の友人のように大企業に就職し、会社に振舞わされる人生を送っていたかもしれません。
今の自分があるのは本書のおかげであり、今後も常に自分を磨いていかなければならない-そう思っています。