この７巻目、油断していたら感動しちゃいました。
ある事をきっかけに、主人公のマービンは真剣に考えます。

本当の勇気とは何だろう？

マービンもそうですが、彼の両親がとても素敵だと思いました。
過保護になり過ぎて、我が子の成長の機会を奪ったりしない。
それが自然に出来る両親って、なんて素敵なんだろう。

結末にちょっとびっくりしましたが、
成長ってこんなもんなんだろうな。

このシリーズはとても面白くて、英語学習者のための読書教材にぴったりです。アメリカで図書館に勤めている教員の方も、アメリカでもMarvin Redpost は子供達に大人気だと言われていました。大学生でも大人でも、多読教材と混ぜながら読んでいくと面白いと思います。

シリーズ7作目、全てのエピソードが一つに絡み合い、クライマックスに繋がっていく今回の物語は、特に完成されていて面白く読みました。
あらすじは、欲しくて欲しくて買ってもらったはいいけれど、乗る勇気の持てない新しいマウンテンバイク。今までのbaby bikeに比べて、大きい、ギアがいっぱいついてる、ブレーキはどっちが前輪後輪？わからない、怖い、乗れない、でガレージに置きっぱなしにしてしまってるMarvin、ひょんなことからその自転車で、度胸試しの丘に挑戦することに。

たったそれだけのことですが、本当に素敵なお話です。土曜日当日までの1週間、本当の勇気とは何か一生懸命考え、揺れ動くMarvinの心に共感します。そして、そんなMarvinを見守る家族の愛、温かいものです。

おまけですが、シリーズに必ずちょっとだけ登場する妹のLinzyがなんとも言えず可愛いです。彼女が考え出す遊びに、いつも思わず笑ってしまいます。エピソードにおいても、意外と重要な役割を果たしていたりして、大事な存在です。

　Holesの著者による小学校３年生の Marvin Redpost少年が主役のシリーズ。易しい英語で書かれていて、大人も子供も楽しめる内容。
　まだ扱い方も分からないマウンテンバイクに乗って、Marvinは、自殺丘(Suicide Hill)を猛スピードで降りることになってしまった。成りゆきで、、、。「やるって言ったら、やるんだよね！」なんて、友だちに言われて、彼の無謀な挑戦はみんなの大評判。その日は、刻一刻と近づいてきて、どうする Marvin?
　本当、こういうことありそうだ、と童心に戻って、Marvinと一緒にどきどきはらはらしてしまう。